メールマガジン
2020年10月号 (第178号)
インターモールドが、今月の5日(月)~16日(金)にオンラインで開催されます。(もちろんオーエスジーも出展します)そんな訳で今月は金型に関する玉手箱を…
金型を使用してつくられるものには、皆さんが使われているマウスやキーボード、ディスプレイの枠などのプラスチック製品や、金属製品など身近なものにも多くありますね。金型でつくられた製品には、表面がツルツル・スベスベの滑らかなものがあると思います。この滑らかな表面を金型で作り出すには金型の表面も滑らかでなくてはなりません。
前置きが長くなりましたが、金型の表面の滑らかさ「表面粗さ」に大きく関係するエンドミル加工の「ピックフィード」と「カスプハイト」が今月の玉手箱のテーマです。
それでは、「ピックフィード」と「カスプハイト」について解説していきます。
「ピックフィード」とは、金型の自由曲面などを加工するときのエンドミルの送りに対して、直角方向のずらし量のことです。
「カスプハイト」とは、ピックフィードの大きさとボールエンドミルのRの大きさによって決まる山の高さのことです。エンドミルの送り方向の表面粗さはこのカスプハイトで決まります。
ボールエンドミルのRを変えずに表面粗さを良くしたい場合は、ピックフィードの量を小さくすれば理論上、表面粗さは向上します。ただ、ピックフィードを小さくすると加工能率は下がりますので、表面粗さを向上することと加工能率を向上させることを両立するのはなかなか難しい問題と言えます。
そんな問題を解決する工具に「異形工具」があります。
「異形工具」と聞いてどのような工具が思い浮かんだでしょうか?変わった形状の工具とは想像できても具体的な形状や、どんなメリットがあるのかまでは伝わりませんよね。オーエスジーの「異形工具」はバレル(樽)型、レンズ型、テーパバレル型、そして複合R形状タイプ、4種類のエンドミルがあります。
異形工具のメリットは、バレル型は外周刃に、レンズ型は底刃に大きなRを設けることでピックフィードを大きく(能率を上げながら)してもカスプハイトを小さく抑える(表面粗さを確保できる)ことが可能で、ボールエンドミルやコーナラジアスエンドミルと比較して加工能率を大幅にアップすることが可能です。文字だけでの説明では分かりにくい部分もあるかと思いますので、詳細はこちらからご確認ください。
仕上げ用異形工具「VU-Rシリーズ」
テーパバレル型(VU-TBR)
バレル型・レンズ型(PFB-BR・PFB-LZ)
この異形工具は、金型加工に大きな効果を発揮する工具です。冒頭にもご紹介しました、インターモールドオンラインでは金型加工に活用できる製品をご紹介しておりますので是非ご来場いただければと思います。
謹啓、秋晴の候、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
今月は、オンラインで開催されるインターモールドに合わせ、金型製造に代表される、高精度加工や難削材加工におけるOSG及びOSGグループのソリューションを、我々の頭の整理も兼ねてご紹介申し上げたいと存じます。
1.機能別ソリューションとして、用途に応じた工具のラインナップ
(ア)主に荒加工用として、インデキサブル工具のOSG PHOENIXや、ハイスや超硬のソリッドタイプの他ヘッド交換式のラインナップもあるサイレントラフィングエンドミルシリーズ(イ)高能率な中荒加工用として、フェニックスエンドミルPHXシリーズやアディティブ・マニュファクチャリング用エンドミル、超硬防振型エンドミルAE-VMシリーズなど、場合によっては仕上げ加工にも使える超硬エンドミルシリーズ各種
(ウ)仕上げ用のラインナップとしては、高硬度鋼用超硬ボールエンドミルのAE-BM-H、AE-BD-H、AE-LNBD-Hの他、幅広い被削材をカバーするWXL・WXSエンドミルシリーズ各種の他、玉手箱でも話のありました異形工具VU-Rシリーズ
(エ)工具の常備薬、「万が一」の時に!
加工忘れや高品位の為の熱処理後の加工用として60HRCまで対応する高硬度用タップや70HRCまで対応するドリルの高硬度・金型用シリーズや、高硬度鋼用底刃付きスレッドミルAT-2
2.加工の最適化ソリューション
例えばエンドミルであれば、先述と重複する部分もございますが、(ア)一般鋼用として AE-VMシリーズやWXLシリーズ
(イ)高硬度鋼用としてAE-●-HシリーズやWXSシリーズ
(ウ)銅電極加工にも使える、非鉄用DLCエンドミルAE-●-Nシリーズ
(エ)グラファイト用には、ダイヤコートを施したDGエンドミルシリーズの他、OSG-PHOENIXの仕上げ用ボールエンドミルPFBや仕上げ用ラジアスエンドミルPFRのダイヤコートインサートなど
3.生産性向上ソリューション
(ア)一般的なエンドミルでは加工の難しい突出しの長い、びびり易い加工を安定して高能率に行うことができるフェニックスエンドミルPHXシリーズ。もし放電加工が直彫り加工に置換できれば、大幅な時間短縮とコストダウンに!(イ)高精度な加工に不可欠な、高精度で再現性の高い確かなプリセットを実現するツールプリセッタOZT(ドイツZOLLER社製)
(ウ)高能率加工を支えるツーリングシステムOSG-HAIMER
(エ)製品完成までの製造時間の大幅短縮及びコストダウンを実現する、最適な工具やカッタパスの選定を含む加工方法や切削条件の設定指導、及びそれらを実現するためのCAMに関するノウハウ伝授、OSGグループの株式会社金型コンサル(外部リンク)
(オ)生産性の高い現場に不可欠な3Sを実装する脱着式ツーリング保管庫各種
以上、OSG及びOSGグループの提供できるソリューションを紹介させて頂きました。切削工具に留まらず、様々なご提案が可能な当社でございます。SDGsな未来に向けて、本稿も皆さまのお仕事の一助となれば幸いでございます。
謹言
E-mail倶楽部「第10回OSG川柳」の募集を開始しました!
「工具」や「加工」で日頃感じている想いを五・七・五の音にのせて詠んでみませんか♪♪優秀作品には、OSGオリジナルグッズを贈呈いたします。ぜひお気軽にご応募ください♪
<募集要項>
【テーマ】
工具や加工などこの業界に関する題材であれば何でも構いません。
【応募資格】
日本国内在住の方。
【応募方法】
本ページ下部にある「応募フォーム」ボタンをクリックし、必要事項をご記入の上、応募ください。
【応募上の注意】
・応募作品はご本人創作の未発表作品に限らせていただきます。
・ご応募いただいた作品の著作権はオーエスジー株式会社に帰属いたします。
・入賞作品につきましては、当社ホームページ上で公開予定です。
・OSG川柳に関する問い合わせは、news-info@osg.co.jpへご連絡ください。
・当選者の個人情報は、ご本人の同意なしに業務委託先以外の第三者に開示・提供することはございません。
・当選者の個人情報は、賞品の発送のみに使用します。
・住所不明や連絡不能の場合はご当選が無効となります。
【応募期間】
2020年11月15日(日)23:59まで
【発表】
2020年12月上旬に当ホームページにて発表いたします。
「第9回OSG川柳 最優秀・優秀作品」はこちら>
stick with
「~を続ける」
Stickは元々「突き刺す」という意味があり、そこから「突き刺して固定する」、「くっつく」と変化し「身動きが取れない」という意味でも使用されるようになった。
stick withは、stickの「くっつく」「身動きがとれない」という意味から転じて、「~にくっついて離れない」「~を粘り強く続ける」「~を貫く」などのニュアンスで使われる表現なのである。
以上、ナレーターを気どり(笑)
よろしければ皆さんも、低音で声に出してどうぞ。笑笑
先月、さらちゃんの素晴らしいプレゼンで、見事にプロジェクトの実現を勝ち取った我がメルマガ編集部。早速新たな取り組みが始まりました。
けんさん:
みんなぁ!新しいプロジェクトの準備は進んでる?
それにしても、先月のさらちゃんのプレゼンは素晴らしかったね!
おかげでこうやって新たな取り組みが出来る。ウンウン♪ホント素晴らしかった!
けど、これからが本番だからね!頑張ってよ!!
さらちゃん:
本当ですね、これからが本番!
ちょっと忙しくなるけど、プロジェクトの成功に向けて頑張りましょう。
マサコちゃん、プロジェクトリーダー、期待してるわよ!
けんさん:
そうそう!マサコちゃん、頼むよ!
斬新な企画をバンバン出してね。
マサコちゃん:
あ~あ~、リーダーなんて自信が無いですぅ。。。
今までやったことないし~
アイデアだって全然浮かんでこないし~
やっぱり無理無理っ!!
さらさん、助けて~
さらちゃん:
「Don’t give up. Stick with it.」
(あきらめないで、頑張って)
大丈夫、マサコちゃんならきっと出来るわ。私も一緒に考えるから頑張りましょう!
マサコちゃん:
さらさん、ありがとうございます。
何だか少し勇気が湧いてきました。頑張ってやってみます!
それにしても...
けんさんは相変わらず他人事みたいですよね!
先日のプレゼンの時も、俺がついているみたいなカッコいいこと言ってましたけど(先月号参照ください)結局口先だけの期待外れ!!!!!ヽ(`Д´)ノプンプン!!!!!
さらちゃん:
まぁまぁ...
けんさんには期待せず、二人で頑張りましょう。
早速打ち合わせよ!
ええ、もちろん!
けんさんは抜きよ!(笑)
逞しく心強い部下を持ったけんさん。そして、けんさん抜きでプロジェクトを推進しようと決めた我らがメルマガ編集部。
プロジェクトの成果次第では立場や処遇が変わるかもしれないけんさん、もっとプロジェクトにstick withになるべきだと思うのだけれど…アーメン(笑)