自動車産業
部品の改良に合わせて工具のニーズも変化する自動車産業
日本の製造業の基幹とも言える自動車産業。車1台あたり約3万点の部品があると言われています。それらは日々改良が進み必要とされる工具も変わりますが、オーエスジーは多様なラインナップと対応力で変化するニーズに応え続けます。
クランクシャフト
ピストンの上下運動を回転運動に変えるクランクシャフト。穴深さが穴径の20倍に達する深い油穴や、両端面へのめねじ加工など、タップやドリルの出番が多い部品です。
ADO-30D
ADO-5D
ADF
PSE
VPO-SFT(特殊品)
フィレットローラー(特殊品)
コネクティングロッド
ピストンとクランクシャフトを結ぶ連結棒であるコネクティングロッド。ピストンの数と同数のコネクティングロッドが必要となります。クランクシャフト同様に、タップ、ドリルを中心とした多くのオーエスジー製品が使用されています。
ハブ
車体と車輪をつなぐ役割を果たすハブ。一般の乗用車であれば4個のハブが必要となります。一部品あたりのめねじ数はコネクティングロッドよりも多いため、数多くのタップ、ドリルが使用されています。
ターボ
エンジンの内燃効率と出力を増加させるターボ。そのハウジングは、高温に耐えるために耐熱性の高い材料が使用されますが、被削性が悪く、切削工具の寿命が課題となります。オーエスジーではタップによるめねじ加工を中心に、生産性を高めるトータルソリューションを提供いたします。
コモンレール
ディーゼルに用いられる燃料噴射システムであるコモンレール。様々な径や深さの穴加工やめねじ加工に加えて、おねじ加工があるのが特徴です。
CFRP
航空機同様に乗用車においても軽量化のニーズは非常に強く、さらに、電動化(EV化)が進むとバッテリーによる重量増加を補う上でも車両ボディの軽量化は必須となります。そのため、軽くて強度の高いCFRP (炭素繊維強化プラスチック)の適用が加速しています。オーエスジーでは航空機で培ったノウハウをもとに、ベストソリューションを提供します。
等速ジョイント
エンジンから出力された動力を、ドライブシャフトを経由し、車輪へ伝える等速ジョイント。EV化(電動化)されてもその必要性は変わらず、更なる低振動化と軽量化が求められる部品です。外輪(アウター)や内輪(インナー)、ケージ、シャフトなどの加工にオーエスジーのエンドミルやラックダイス、スプラインゲージなどが使用されています。
CBNエンドミル(特殊品)
ラックダイス(特殊品)
スプラインゲージ(特殊品)
挟みゲージ(特殊品)
減速機
減速機はモーターからの回転数を減速させ、トルクを増加し、ドライブシャフトに伝達させる歯車機構です。EV化(電動化)に伴い、減速機の軽量化や低振動化、高能率化が必要不可欠となります。近年、スプラインや歯車の加工でスカイビング加工が注目を集めています。スカイビング加工とは工具とワークを高速回転させ、そぎ取る(Skive)ように歯車を形成する加工方法です。スカイビング加工に使用されるスカイビングカッタは、従来のピニオンカッタ(ギアシェーパー)やブローチ加工よりも高能率かつ高精度な加工が可能となります。また、従来の加工では内歯車はピニオンカッタ(ギヤーシェーバー)やブローチ加工、外歯車はホブ加工と使い分ける必要がありましたが、スカイビング加工では内歯車・外歯車共に対応可能な点も大きな違いです。さらに従来工具では加工できなかった止まり形状にも対応します。加えて5軸複合旋盤での加工が可能なため、歯車加工のコンパクト生産が可能です。また、熱処理後変形を考慮した歯切りにより、仕上げ研磨時間を短縮できます。オーエスジーのスカイビングカッタは総合工具メーカとしてのノウハウを活かし、外径・内径などの加工用途やハイス・超硬といった工具材質、さらに各種コーティングまで加工にあわせて幅広く提案します。
スカイビングカッタ(特殊品)