メールマガジン
2025年3月号 （第228号）
皆さん、今、このメルマガをご覧いただいているのはスマホでしょうか、PCでしょうか？
ちょっと想像していただきたいのですが、もし、今、手にしておられるスマホやマウスの縁（ふち）が「鋭利で角張ったゴツゴツした造り」だったとしたら……
きっと動かすたびに「痛ッ！！」の連発で、下手すればケガをしてしまう恐れも……
う～ん、超絶ストレス地獄ですね。
ですから、私たちの身の回りの日用品をはじめ、たいていの工業製品にはあらかじめ、こうした鋭利な角を取り除く工夫が施されています。
具体的には小さな傾斜を設けたり、なだらかな丸みを付ける処理となります。これは「面取り」と呼ばれていて、いわゆる「バリ」除去の目的にもよく使われています。
また、「面取り」には安全面だけでなく、別々の部品同士をはめ合わせる場面で作業がしやすくなる、というメリットもあります。
具体的には「穴に軸を挿し込む」とか、「めねじにおねじをねじ込む」など複数部品を組み立てる場面です。互いにこの面取りが施されていると、最初の入口のキッカケが得られやすくなるため作業効率が格段にアップします。電源コンセントなどは良い例ですね。
業種を問わず加工現場でよく見かけるこの「面取り」ですが、図面指示としてポピュラーなのが「45°の傾斜面を設ける面取り」です。除去する部分がちょうど直角二等辺三角形になるため、その一辺の長さとして何ミリぶん設けるのかによって、C0.5とかC1とか数値付きで指示されます (Ｃ=Chamfering) 。
もちろん45°以外の角度での面取りが指示されるケースもあります。
さて、当社で展開している面取り加工用工具は大きく分けて2種類あります。
・軸方向への突き加工により、穴の口元に面を設ける用途
⇒ドリル（リーディングドリル）・カウンターシンク類
・主に横引き加工によりワークのエッジを除去する用途
⇒エンドミル・カッタ類
お客様からもしばしばご相談をいただくのですが、エンドミル系工具で軸方向への穴面取りは決してできないわけではありません。対してドリル系工具での横引き加工は推奨しておりませんのでご注意ください（心厚が小さく、横方向への剛性不足）。
ハイプロ面取り工具シリーズ選定表
また、工具仕様の角度表現にもご注意ください。
ドリル（リーディングドリル）・カウンターシンク類は「先端角」で、エンドミル・カッタ類は「テーパ半角」でそれぞれ表します。くれぐれも工具選定時に混同しないようにお気をつけください。
例）C面取り加工の場合：
ドリル選定は先端角90°
エンドミル選定はテーパ半角45°
「こないだ十年ぶりに会った○さん、昔と比べて角が取れてだいぶ丸くなってたなぁ……」
おやまあ、人間だって面取りされるようですね……！？（笑）
謹啓、萌芽の候、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
今月のイチオシは、アーモンドグリコのように「1粒で2度おいしい」製品でございます。
私ごとで恐縮でございますが、アーモンドグリコと言えば小学生の頃、遠足のおやつには欠かさず持って行った懐かしい記憶が蘇ります。アーモンドグリコの発売は1955年、今年で70周年だそうな……
閑話休題、今月のイチオシは先月発売となりましたPMENでございます。PMENはOSG-PHOENIXの面取りカッタでございます。ピーメンと呼んでくださいませ。詳しくはこちらを参照いただければ。
「1粒で2度おいしい」～その1～
PMENは、表面取りと裏面取りが可能な面取りカッタでございます。
「１粒で２度おいしい」～その２～
PMENは、1台のボディで2種類の面取り角度にご利用いただけます。
しかも、インサートは共通。そのからくりは、インサートの拘束面にあります。百聞は一見に如かず。こちらをご覧ください。下図の通り、インサートの拘束面には、2種類の面取り角度を実現できるように、2種類の拘束面を有しております。
インサートの拘束面とボディ拘束面との組合せにより
1つのボディで 2種類の面取り角度の設定が可能
この機能を使い分けることで、45°、30°対応カッタでは、45°と30°の面取り角度を、45°、60°対応カッタでは45°と60°の面取り角度を実現するのでございます。
「1粒で2度おいしい」……複数の機能を持つ工具は、環境に優しい工具と言えるのではないでしょうか？
本稿も、皆さまのSDGsな課題解決として、また、お仕事の付加価値や生産性の向上に貢献できれば幸いでございます。
謹言
OSG月刊メールマガジン「OSGお土産100選」！
日本のみならず世界各地で働くOSG社員がおすすめのお土産をご紹介します。
今回、ご紹介するお土産は、宇都宮営業所大野より推薦の「御用邸チーズケーキ」です。
推薦コメント：
今回ご紹介するのは、栃木県の名物として有名な「チーズガーデン 御用邸チーズケーキ」です。
チーズケーキが好きな方はもちろん、コーヒー好きの方にもぜひ一度味わっていただきたい、おすすめの一品です。
このチーズケーキは、1994年に栃木県・那須で誕生しました。世界中から厳選した良質なクリームチーズを使用し、何度も試行錯誤を重ねて生地を開発されたそうです。
その生地に最適な焼き加減を追求し、那須でしか作ることのできない、唯一無二のチーズケーキが生まれました。
シンプルながら、チーズ本来のミルク感・コク・酸味が絶妙なバランスで調和し、濃厚な味わいが楽しめます。
チーズガーデンの店舗は全国各地にあり、栃木県内だけでも10店舗以上。関東圏では東京都・埼玉県・群馬県のほか、北海道や東海・甲信越・北陸などにも展開しています。さらに、空港やサービスエリア、駅でも購入可能です。
また、季節限定のフレーバーや焼き菓子、ギフトセットなど、チーズケーキ以外にも豊富なラインナップが揃っています。ぜひ、お近くの店舗に足を運んでみてください！
チーズガーデン公式サイト：https://cheesegarden.jp/
はじめまして！2024年に新卒入社した営業1年目の大野です。
趣味は映画鑑賞で、月に1本は映画館で観ると決めています。公開予定の映画をこまめにチェックするのが習慣です。
出身は三重県桑名市。初期配属先として両毛営業所に決まり、初めて訪れる群馬県での勤務に最初は不安もありました。
その後、宇都宮営業所に異動して、大きなお客様を担当する機会もあり、責任の重さを実感する日々ですが、自分の成長のために精一杯努力しています。
まだまだ学ぶことが多く、ご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、日々成長することをお約束します。1年目だからという言い訳をせず、全力で取り組んでまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします！
宇都宮営業所の大野