メールマガジン
2016年4月号 (第124号)
今年は3月の初旬まで、厳しい寒さが残っておりました。
新たに社会人生活が始まる方も多い中、気持ちよくスタートをする為に体調管理には気を付けたいですね。
ご挨拶遅れましたが、わたくし鳩田と申します。
宜しくお願い致します!!
現在、新人営業のトレーナーを担当しております。
新人君が早くお客様の力になれるように一緒に頑張ります。
さて、新人君は現在、お客様のご質問に答えられるよう、過去当社のフリーダイヤル(当社ではコミュニケーションダイヤルと呼んでおります)に頂いたお問い合せを参考に勉強中。
そんな中、新人君が「ん・・・、これは、わかりません!」と頭を悩ませたお問い合せと、
その回答を皆さまにご紹介させて頂こうと思います。
タップ加工において、必ず確認しなくてはいけない、ピッチ。
これは、簡単に言うとねじの山と山の距離の事です。
同じ呼び径でも実はピッチはいくつか存在し、
中でも最も大きいピッチを並目と表現します。
その為、会話の中で省略されることがよくあります。
以前、お客様よりM5.5の並目が知りたいというお問い合わせがありました。
お客様同士の話の中で省略されて話が進み、後になって、
そういえばピッチはいくつなの?とわからず、OSGコミュニケーションダイヤルにかかってきた様子。
この質問を今回の特訓として、新人君に解いてもらいます。
ここで新人君は、何も知らず、JISハンドブックを見れば載っているだろうと甘く見ておりました・・・。
新人君「あれ?・・・・あれれ?」
OSGのカタログにはM5.5のハンドタップは載っているけど、
ピッチが0.9と0.75、0.5とあるなあ。でも、JISハンドブックには載っていない・・・?
規格にあるものなのか?並目という事ならば、一番大きい0.9だが・・・?
適当な理解をするわけにもいけないと思ったのか、さっそく質問に。
私 「呼びによっては、最近のJISには載っていないものもあるよ。古いのは探してみた?」
新人君 「まだです。すぐに探してみます。」
・・・といいつつ、確認のために、自分でも調べる私。新人には負けてられません。
・・・で、古いJISハンドブックを探すも、なかなか出てこない・・・少しずつ焦り始める私。
2000年台は載っていない。1990年台も載っていない・・?
遡って、遡って、ようやく発見。なんと1960年台、今から半世紀前のJISハンドブックにありました!
1965年のJISの並目では、M5.5×0.9が第4表で並目となっていました!
同じように、M0.25も並目では0.075ピッチが並目。
M0.3は、0.08ピッチが並目。
どうやら、これらも最近のJISハンドブックには載っていない規格のようです。
規格としては無くなっているけれども、今もなお使われている規格があるのです。
そういったことを学んだ鳩田でありました。
教えるつもりが、一緒に自分も勉強になっていますね。
さて新人君はまだまだ調べている様子。がんばれがんばれ!
はたしてデビューできる日はくるのか?!新人君!
謹啓、春陽の候、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。OSGの窓際の自由人、K爺でございます。このコーナーでは、モノづくりを取り巻く様々な知見とともに、OSGのイチオシ工具を紹介して参ります。皆さまのお仕事の一助となれば幸いでございます。
今月のイチオシは、先端が平らなドリル、超硬フラットドリルADFでございます。2016年2月発売のADFは、最新のコーティングEgiAs(イージアス)を採用、ナノ周期積層による耐欠損性の向上と、耐摩耗層の摩耗進行抑制効果により、優れた耐久性を実現しております。
先端が平らなドリルですから、穴底を平らにしたい場合だけの専用ドリルに思われますがさにあらず。下穴が空いている穴の繰り広げ加工、曲面の貫通穴加工、半割れ穴の加工、斜面への穴加工など、一般的な先端角を有すドリルでは困難な加工で、その威力を発揮するのでございます。上述のような穴加工でお困りの時には、是非思い出して頂きたいドリルでございます。
加えて、様々な部品の軽量化が求められる昨今、止まり穴のめねじ加工において、下穴深さとねじの有効長に余裕の無いケースも増えており、当社では、食付き山数が1山と1.5山の、食付きの短いスパイラルタップをA-TAPに揃えております。そんな食付きの短いスパイラルタップを使用する際の下穴加工に有効なドリルも、このADFでございます。
以上、用途として想定される加工は下図を参照くださいませ。
また高精度な平らな穴底が求められる場合には、ADFの兄貴分、2004年発売の座ぐり加工用エンドミル、FX-ZDS(超硬母材)、VP-ZDS(粉末ハイス)をお薦めします。ということで、食付き性と排出性を重視したい場合はADFを、高精度底面をお求めの場合はZDSと、用途に応じてお使い分け頂ければと存じます。
皆さまの夢をカタチに、本稿が皆さまのお仕事の一助となれば幸いでございます。
謹言
急に鳴り響いた声で、今度は何が起こったんだ!?と一斉にさらちゃんを気遣ってくれる優しい同僚達。
そんな同僚たちの視線を一身に受けつつ、少し涙目でおろおろしながら、すごい勢いでティッシュを机に押し当てています。
その後、同僚のマサコちゃんのもとに歩いていく手には、裂けているB4サイズの紙、
それもなぜか、茶色く濡れている・・・?
さらちゃん:
あの、マサコちゃん、本当にごめんなさい!!フリクションで書いた文字を消してたら、
力が入りすぎて、紙が裂けて、その勢いでマグカップに手が当たって、
コーヒーこぼれちゃった・・・・本当にごめんなさい!!!!
マサコちゃん:
no big deal!
資料はまた印刷すればいいんだし!それより、ヤケドしてない?
ちょっと顔をひきつらせつつも、気遣かってくれる優しいマサコちゃん。
けんちゃん:
あらら、派手にやらかしたね・・・どうやったらこんなに裂けるんだ?
コーヒーの熱で見事に文字も消え、資料、茶色く変色してるよ。
ところで「no big deal」ってどういう意味?
マサコちゃん:
「全然平気だよ」といった感じですね
けんちゃん:
じゃ、「no problem」と「no big deal」の違いは?
さらちゃん:
「no problem」はお茶出しやメールの転送、小さな頼まれごとに対し、
「大丈夫よ!」「問題ないよ!」「お任せ!」「どういたしまして!」という場面で使います。
この際、少々の手間は発生しても、迷惑や不利益は生じていませんよね?
それに対し、「no big deal」は実際には何らかの不都合、不利益が発生した際に、
その問題を起こしてしまった人に対して
「大丈夫、そんな大したことじゃないから、気にしなくていいよ」と言う場面で使います。
問題を起こした私が言うのもなんですね↓
マサコちゃんに感謝しつつ、翌日お詫びのお菓子を差し入れたさらちゃんなのでした。
ちなみに「big deal」だと、大問題もしくは大きな案件となるし、
「good deal」となるといい案件、お値打ちの案件やセール!という風になります。