メールマガジン
2025年8月号 (第233号)

ひと昔前からは考えられないくらい、近年の夏の暑さにはホントに参ってしまいますね。
そんな中で涼を求める人たちの人気の夏メニューといえば「かき氷」。
使う水の産地や削り方にこだわりを持ったお店もよく見かけます。
そして「味つけ」についてもみぞれ、いちご、宇治金時、ブルーハワイなど定番はもちろん、最近だとコーヒーとか黒糖とか嗜好にあわせたバリエーションがたくさん生まれていて、私たちに選ぶ楽しみを与えてくれます。
さて、切削工具にも同様に、工具表面に様々な「味付け」の選択肢が用意されているのをご存知ですか?
それが切れ刃の表面に薄い膜状に施される「コーティング」です。
もちろん、食べ物ではありませんから、「味」といってもここではその意味あいが異なります。
一つにはベースとなる切れ刃を単独で使おうとした場合に、どうしても避けられない性能上の弱点を補う目的として。もう一つは切れ刃の性能をより高く引き上げる目的です。
では、現在オーエスジーの切削工具で採用しているコーティングは何種類くらいあると思いますか?
なんと10種類以上もあるんですよ!一部をご紹介します。
OCS名称 | 膜種 | 被膜色 | 硬さ(GPa) | 摩擦係数 | 酸化開始温度(℃) | 面粗さ Ra | 標準膜厚(μm) | 成膜温度(℃) | 推奨基材 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
DUROREY | SiC 含有ナノ周期構造 | 黒灰色 | 41 | 0.35 | 1300 | 0.10~0.25 | 5・3・1 | 600 | 超硬 |
EgiAs | Cr,Si系ナノ周期積層 | 干渉色 | 40 | 0.3 | 1100 | 0.10~0.25 | 5・3 | 500 | スチール・超硬 |
SXL | Cr系ナノ周期積層 | 黒灰色 Gray | 40 | 0.3 | 1100 | 0.10~0.25 | 3・1 | 600 | 超硬 |
WXL | Cr系 | 黒灰色 Gray | 38 | 0.33 | 1100 | 0.10~0.25 | 5・3・1 | 500 | スチール・超硬 |
IchAda | 平滑Cr系(HiPⅠMS) | 黒灰色 Gray | 39 | 0.3 | 1100 | 0.05~0.15 | 2 | 500 | スチール・超硬 |
スムースコート | 平滑TiAlN(HiPⅠMS) | 黒紫色 Violet | 35 | 0.35 | 800 | 0.05~0.15 | 1 | 500 | スチール・超硬 |
FX | TiAIN系複合多層 | 黒紫色 Violet | 37 | 0.4 | 850 | 0.15~0.30 | 3 | 600 | 超硬 |
V | TiCN | 青灰色 Blue Gray | 35 | 0.25 | 400 | 0.10~0.20 | 3 | 500 | スチール・超硬 |
TiN | TiN | 金色 Gold | 30 | 0.25 | 500 | 0.15~0.30 | 3 | 500 | スチール・超硬 |
DLC-IGUSS | DLC(SP3リッチ) | 干渉色 | 60 | 0.1 | 550 | 0.04~0.10 | 0.8 | 400 | 超硬 |
DLCSUPER HARD | DLC(SP3リッチ) | 干渉色 | 60 | 0.1 | 550 | 0.04~0.10 | 0.2 | 400 | スチール・超硬 |
DIA | 超微結晶ダイヤモンド | 黒色 | 100 | 0.2 | 600 | 0.10~0.20 | 20・12・8 | 800 | 超硬(K10) |
DG | ダイヤモンド | 黒色 | 100 | 0.3 | 600 | 0.50~1.40 | 20・12・8 | 800 | 超硬(K10) |
特性ごとにいろんな数値が並んでいますね。
代表的な項目とその効果を見てみましょう。
硬さ
数値が高いほど耐摩耗性が高い(=へたりにくい)摩擦係数
数値が小さいほど溶着しにくい(=延性の高い材料でも刃先にくっつきにくい)酸化開始温度
数値が高いほど耐熱性が高い(=硬い鋼材でもダメージを抑えながら加工できる)膜厚
厚いほど耐摩耗性に優れ、薄いほど本来の切れ刃が備えたシャープな形状を維持できる例えば「DUROREY(デューロレイ)」はずば抜けて高い酸化開始温度(1,300℃)が特長で、高硬度鋼加工には非常に力強い支えとなります。
一方、「DLC」では酸化開始温度(550℃)はDUROREYの半分以下しかありません。しかし極薄の膜厚(0.2μm)と低い摩擦係数(0.1)を活かして非鉄加工向けではバツグンの切れ味と反溶着性を発揮してくれます。
コーティングには他にも「付着力(はがれにくさ)」や「面粗さ(表面がむらなく均一か)」など工具性能に影響を与える特性がいろいろあります。
上記以外にも様々なコーティングが皆さんの加工ニーズにピッタリの味付けがきっと見つかるはずですよ!
なお、工具性能としては全く関係ありませんが、もしもこんな被膜色のコーティングがあったらどうでしょう?
めでたいムード満点の紅白しましま
気分アゲアゲ!ショッキングピンク
涼しげな仁淀ブルー
加工現場もぐんと華やかになりそう!?
【あれ?これ?それ?どれ選ぶだん?コーティング】
ひと昔前からは考えられんくらい、近年の夏の暑さはホントいやったいのん。
ほんな中で涼を求める人んとうの人気の夏メニューといやあ「かき氷」。
使う水の産地とか削り方にこだわりを持っとるお店もよく見かけるのん。ほんでもって「味つけ」についたってもみぞれ、いちご、宇治金時、ブルーハワイなど定番はもちろん、最近だとコーヒーとか黒糖とか嗜好にあわせて色んなバリエーションがどさまく生まれとって、わしんとうに選ぶ楽しみを与えてくれとるのん。
んで切削工具にも同様に工具表面に様々な「味付け」の選択肢が用意されとるのを知っとるかん?
ほれが切れ刃の表面に薄い膜状に施される「コーティング」だぞん。
もちろん、食べ物じゃないもんだで「味」といってもここではその意味あいが異なるに。
一つにはベースになる切れ刃を単独で使おうとした場合にどうしても避けられん性能上の弱点を補う目的として。もう一つは切れ刃の性能をまっと高く引き上げる目的だぞん。
ほんならいまオーエスジーの切削工具で採用しとるコーティングは何種類くらいあると思うかん?
なんと10種類以上もあるだに!一部をご紹介するでのん。
特性ごとにいろんな数値が並んどるね。代表的な項目とその効果を見てみまい。
硬さ
数値が高いほど耐摩耗性が高い(=へたりにくい)摩擦係数
数値が小さいほど溶着しにくい(=延性の高い材料でも刃先にくっつきにくい)酸化開始温度
数値が高いほど耐熱性が高い(=ど硬い鋼材でもダメージを抑えながらようけ加工できる)膜厚
厚いほど耐摩耗性に優れ、薄いほど本来の切れ刃が備えたとっきんとっきんな形状を維持できる例えば「DUROREY(デューロレイ)」はずば抜けて高い酸化開始温度(1,300℃)が特長で、高硬度鋼加工には非常に力強い支えとなるぞん。
一方、「DLC」だと酸化開始温度(550℃)はDUROREYの半分以下しかないだに。ほんでもど薄い膜厚(0.2μm)と低い摩擦係数(0.1)を活かして非鉄加工向けではバツグンの切れ味と反溶着性を発揮してくれるだに。
コーティングには他にも「付着力(はがれにくさ)」や「面粗さ(表面がむらなく均一か)」など工具性能に影響を与える特性がいろいろあるでのん。
あんたんとうの加工ニーズにピッタリの味付けがきっと見つかるはずだでね!
んで工具性能としては全く関係ないけど、もしもこんな被膜色のコーティングがあったらどうだん?
めでたいムード満点の紅白しましま
気分アゲアゲ!ショッキングピンク
涼しげな仁淀ブルーのコーティング
加工現場もぐんと華やかになりそうだのん!?

謹啓、大暑の候、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
わたくしごとで恐縮ですが、先だって初孫と初めて出かけて参りました。
これまで何度か会ってはいるものの、久しぶりの赤子は触れるのもためらうほど繊細に見え 抱きたくても臆して抱けず(^^;
半年を過ぎ、やっと安心して抱けるようになりました。抱き上げると小さな手が私のシャツをぎゅっと握り……いやぁ、至福のひとときでございました。
さて今月のイチオシは、繊細さの求められる小径の穴加工を、より安心に加工できるドリル、先月発売したばかりの新製品、『小径超硬ドリルAD-MICROシリーズ』でございます。
小径の穴加工は難しい加工でございます。
1. 使用する工具が小径故に折損強度が小さく、
2. 小径であるが故に切りくずの排出が難しい
3. よって、工具の折損を誘発させ易い
そこでAD-MICROシリーズは、切りくず形状が安定する、最適な切れ刃仕様と溝形状を装いました。
下図を参照くださいませ。AD-MICROの切りくずは、切りくずの分断性に優れたスラスト抵抗の小さいシンニングにより、従来品に比べ安定していることがお分かりいただけるかと存じます。
また、より加工が安定するよう、耐摩耗性と耐欠損性を高める切れ刃ホーニング、外周刃コーナの欠損を抑制するSEG処理(Pat.P.in Japan)、小径工具に最適なKeptAコーティング(Pat.P.in Japan)を採用してございます。
そして、ドリルの直径の精度は0~-0.004mm と許容差4μm、ドリル取付時の振れも抑制できるようシャンク精度はh4(0~-0.003mm)に抑えてございます。加えて豊富なサイズバリエーション、0.01mmとびに、4Dタイプ、10Dタイプともにφ0.5mm~φ3mmの間に各251サイズをご用意いたしました。(0.01mmとびの発売は2025年10月)詳細はこちらでご確認ください。
本シリーズも、皆さまのSDGsな課題解決として、また、お仕事の付加価値や生産性の向上に貢献できれば幸いでございます。
謹言
追伸
内部給油が使える場合は、姉妹品の油穴付きADO-MICROも選択肢に入れて頂ければm(__)m
謹啓、ど暑い中、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げるだに。
いきなり、わしの個人的な話で悪いけど、ちょっと聞いておくれん。
こないだ、初孫と初めて出かけたじゃんね。
今まで何度か会っちゃおるけど、やっとかめの赤子は、触れるのがおっかないほど繊細に見えたもんで、 抱きたくても抱けんくてのぉ(^^;
半年を過ぎ、やっと安心して抱けるようになったじゃんね。抱き上げると小さな手がわしのシャツをぎゅっと握り…いやぁ、たまらん幸せなひとときだっただに(^^)v
おっと与太話はこの辺で。今月のイチオシは、赤子同様繊細な小径の穴加工を、あんきにできるドリルだに。しかも先月発売されたばかりのど新しい製品だでね。名前は『小径超硬ドリルAD-MICROシリーズ』って言うじゃんね。本題の前に復習しまいね。小径の穴加工は、という訳で、みんなも分かっとると思うけど、難しい加工じゃんね。
1. ドリル径が小径だもんで、工具剛性がちっちゃいじゃんね
2. ほんで、切りくずの排出も悪いら?
3. だもんで、ドリルが折れ易いじゃんね
そこで、AD-MICROシリーズは、切りくず形状が安定する、最適な切れ刃仕様と溝形状を装ったじゃんね。下図を参照しておくれん。AD-MICROの切りくずは、切りくずの分断性に優れたスラスト抵抗の小さいシンニングだもんで、従来品に比べ安定していることが分かるら?
ほいで、もっと加工が安定するよう、耐摩耗性と耐欠損性を高める切れ刃ホーニングと外周刃コーナの欠損を抑制するSEG処理(Pat.P.in Japan)、それに小径工具に最適なKeptAコーティング(Pat.P.in Japan)を採用しとるだに。
更には、ドリルの直径の精度は0~-0.004mm と許容差を4μmに抑えとるし、ドリル取付時の振れも抑制できるようシャンク精度もh4(0~-0.003mm)に抑えとるだに。凄いら?ほんでもってサイズバリエーションはどいっぱい用意したに。なんと、4Dタイプ、10Dタイプともに、φ0.5mm~φ3mmの間に251サイズもあるだに。だけど0.01mmとびの発売は2025年10月だもんで、ちょっとも待っとくれんね。詳細はこちらで確認しておくれん。
本シリーズも、皆さまのSDGsな課題解決として、また、お仕事の付加価値や生産性の向上に貢献できると嬉しいじゃんね。
謹言
追伸内部給油が使えるんだったら、姉妹品の油穴付きADO-MICROも選択肢に入れておくれんねm(__)m

OSG月刊メールマガジン「OSGお土産100選」!
日本のみならず世界各地で働くOSG社員がおすすめのお土産をご紹介します。
今回、ご紹介するお土産は、三河営業所の加藤より推薦の藤田屋の「大あんまき」です。
推薦コメント:
今回、ご紹介するお土産は知立※(ちりゅう)名物・藤田屋の「大あんまき」です。
あんまきの起源については諸説ありますが、一説には、江戸時代中期に大豆を使った甘味のない菓子が存在していたとされています。これが改良されて、現在のあんまきになったと伝えられています。明治時代の中期、東海道は旅人や牛車、馬車の往来が盛んで、あんまきはそうした人々により、短期間のうちに各地に知れ渡るようになったと言われています。
ふわふわの生地に、北海道十勝産の小豆を使った餡をたっぷり包んだ一本は、見た目も味も大満足。
定番のあずきに加え、白あん、カスタード、チーズなど、バラエティ豊かな味が揃っており、選ぶ楽しさも魅力のひとつです。
そして驚くべきはそのサイズ感!一本でしっかり満足できるボリュームなのに、甘さは控えめで、ついついもう一本…と手が伸びてしまいます。私が初めて食べた時は、ふわっとした生地と、なめらかな餡のバランスに感動して、気づけばペロリと完食。特におすすめはチーズ味!ほんのり塩気のあるチーズと甘い生地が絶妙にマッチして、和菓子なのに洋風のアクセントが楽しめます。
知立にお越しの際は、一度「大あんまき」を味わってみてください!
※知立市は、愛知県のほぼ真ん中にある、東海道の宿場町として栄えた歴史あるまちです。
藤田屋
〒472-0006 愛知県知立市山町小林24-1
営業時間 AM8:00~PM8:00
公式サイト
はじめまして!三河営業所の加藤です。
愛知県新城市出身で、自然に囲まれた環境で育ったこともあり、昔から山や川など自然と触れ合うことが大好きです!
最近は運動不足を感じていたことから、ピラティスを始めました。もともとあまり運動習慣がなかったのですが、楽しみながら続けられていて、心も体もリフレッシュできる大切な時間になっています!
学生時代にはオーストラリアに留学した経験があり、言葉や文化の違いに戸惑いながらも、前向きに取り組むことで多くの学びを得ることができました。この経験は、現在の仕事にも活きており、新しい環境にも柔軟に対応できる力になっていると感じています。
まだまだ学ぶことばかりですが、一つひとつの業務に真摯に向き合い、成長していけるよう頑張ります!
どうぞよろしくお願いいたします。
それでは三河弁でお届けします!
日本のみならず世界各地で働くOSG社員がおすすめのお土産を ご紹介するでのん。
今回、ご紹介するお土産は、三河営業所の加藤より推薦の藤田屋の「大あんまき」だでね。
今回、ご紹介するお土産は、知立※(ちりゅう)名物・藤田屋の「大あんまき」だに。
あんまきの起源については諸説ありますが、一説には、江戸時代中期に大豆を使った甘味のない菓子が存在していたと されとるじゃんね。
これが改良されて、現在のあんまきになったと 伝わっとるよ。
明治時代の中期、東海道は旅人や牛車、馬車の往来が盛んで、あんまきはそうした人々により、短期間のうちに各地に知れ渡るようになったと 言われとるだに。
ふわふわの生地に、北海道十勝産の小豆を使った餡を どだくさん 包んどるで、見た目も味も 大満足じゃんね。
定番のあずきに加え、白あん、カスタード、チーズなど、どいっぱい 味が 揃っとって、どれにしよまいか って選ぶ楽しさも魅力の ひとつだに。
ほんで、びっくらこいた のはそのサイズ感!
一本で どえらい 満足できるボリュームなのに、甘さは 控えめだもんで、ついついもう一本…と手が 伸びちゃうじゃんね。
私が初めて食べた時は、ふわっとした生地と、なめらかな餡のバランスに 感動したもんで、気づけばペロリと 食べちゃったに。
特におすすめはチーズ味!ちいと 塩気のあるチーズと甘い生地が絶妙に マッチしとるもんで、和菓子なのに洋風のアクセントが 楽しめるに。
知立にお越しの際は、いっぺん「大あんまき」を 食べてみりん!
はじめまして!三河営業所の加藤です。
愛知県新城市出身で、自然に囲まれとる環境で 育ったもんで、昔から山や川など自然と触れ合うことが 大好きじゃんね!
最近は運動不足を 感じとるもんで、ピラティスを 始めたじゃんね。
もともとあまり運動習慣がなかったのですが、楽しみながら 続けられとって、心も体もリフレッシュできる大切な 時間になっとるよ!
学生時代にはオーストラリアに 留学しとって、言葉や文化が えらい 違うもんで、戸惑いながらも、前向きに 取り組んだもんで、どいっぱい学びを得ることができたじゃんね。
この経験は、現在の仕事にも 活きとる って 感じとるに。
でも、まだまだ学ぶこと ばっかりだもんで、一つひとつの業務を ど真面目 にやって、成長していけるよう 頑張るでね!