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2024年9月号 (第222号)

技術の玉手箱 /  いざ!知識の沼へ

もともと工科系の学校のご出身でもない限り、社会人になったのを機に、初めて「切削工具」に関わることになったという方もたくさんおられることでしょう。これまで、まったくなじみのなかった分野について、一から知識を習得していくのは決して容易なことではありませんよね。

当社では「ユーザ」様、「流通商社」様、「公的機関・学校」関係の方など、お客様ごとの学びのニーズに合わせて、多様な講習会・セミナを展開しています。

今号では、その中でよくいただくお声の一部をご紹介しましょう。

工具現物からの寿命判断

加工にあった工具の選び方、使い方ができていても消耗品である以上、工具はいずれ寿命を迎えます。

寿命の判断は、機械主軸負荷・加工音・切りくずの様子などいろいろありますが、ユーザ様からの声として多いのが、工具を見て判断できないか?というお尋ねです。

穴・ねじ工具での事例を見てみましょう。

ドリル
ドリルは、基本的に何度も再研磨できる経済的な工具です。しかし、切れ刃が極端に傷むまで使いこんでしまうと、せっかく再研磨しても疲労層が残ってしてしまい、寿命が思い通りに得られないことがあります。使い過ぎは禁物です。

見た目で判断するなら、逃げ面の摩耗幅を見るとよいでしょう。一般的な目安としてはハイスドリルなら0.4mm、超硬ドリルなら0.2mm程度です。

例:ハイスドリルの刃先拡大写真

例:ハイスドリルの刃先拡大写真

タップ
基本的に、めねじ検査時に通り側プラグゲージ(GP)がスムーズに通らなくなった段階(=GPアウト)が耐久の目安です。もし、現物から判断するなら「食付き部」を注視するとよいでしょう。食付き部は、切削作用を担う最も傷みやすい箇所です。食付き部の逃げ面摩耗幅が写真のように大きく広がり、かつ本来は切れ刃ではない完全ねじ部にかけても切削痕が及んでいるようであれば、寿命とみるべきです。

例:タップの刃先拡大写真

例:タップの刃先拡大写真

インチ呼びのねじ

一方、商社の若手社員様対象の講習でよくお尋ねをいただくのが、いわゆるインチ呼びのねじの言い回しについてです。

3/8を「サンブ」と呼ぶように、分母を8とした時の分子を読む独特の表現として古くから使われています。しかし、近頃ではなじみが薄くなっていて、いざ耳にすると戸惑ってしまう世代も多いようです。

「ニブ」ならば2/8なので1/4のこと、
「ニブゴリン」ならば2.5/8なので5/16のことです。

まあ、今の時代にはいちいち換算せずに済む、「ヨンブンノイチ」のような直球表現の方が望まれているのかもしれませんね。

さて、独特の言い回しが理解できたとしても、まだこの段階では肝心なねじ規格までは特定されていませんので要注意です。例えば“サンブのねじ”にも以下のとおり、たくさん候補がありますので必ず確認をお忘れなく。

3/8-16UNC(ユニファイ)
W3/8-16(ウィット)
Rc3/8-19(管用テーパ)
3/8-18NPT(管用テーパ米式)
0.3750-24UNJF(航空宇宙用)
ほか多数

切削工具の知識は、知れば知るほど役に立つ、いわば底なしの沼です。

さあ、あなたもどっぷりハマってみませんか?

K爺のイチオシ /  eラーニング

謹啓、新秋の候、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。気づけば9月、本年度も早、半年が過ぎようとしております。2014年5月、『日本の生産性』向上をテーマに始まった本コーナーも10年を数えました。話は飛びますが、コンビニの数が初めて2年連続で前年割れになったそうでございます。先月20日の日本経済新聞には、以下のような記事がございました。

『日本経済新聞社が実施した2023年度コンビニエンスストア調査で国内の店舗数が5万7594店舗と前回調査から0.3%減少したことが分かった。店舗数が2年連続でマイナスとなるのは初めて。物価高や人手不足を背景に、立地を厳選して1店舗当たりの収益を底上げする戦略にかじを切りつつある。新陳代謝が進みコンビニ空白地も増えそうだ。(中略)24時間営業が多いコンビニは小売業の中でも特に人手確保が困難だ。調査によると、パート・アルバイトの人員について23年度は全体の62.5%の企業が「必要な人員を充足できなかった」と答えた。24年度も37.5%の企業が人手不足を見込む。』
(コンビニ数、初の2年連続前年割れ 人手不足で立地厳選.日本経済新聞.2024-8-20.https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC07BIS0X00C24A8000000/)

2030年問題を前に、早くも人手不足が課題の日本のコンビニ業界。労働需要に対し650万人近く不足するとも言われる2030年問題、大小さまざまな対策が必要かと存じます。そこで今月のイチオシは、2030年問題への細やかな対策としてお届けしたいと存じます。

下の円グラフは、当社のコミュニケーションダイヤル(お客様相談窓口)で一番相談の多いタップに関するご相談毎の対応時間の構成でございます。

タップの相談内容毎 対応時間構成

タップの相談内容毎 対応時間構成

その中で、半分以上を占めるのが「SUS304加工用のタップとドリルは?」とか「アルミ用のスパイラルタップは?」といった工具選定のご相談でございます。お電話頂くということは、その間、お仕事の手を止めていただいていることとなります。当社の製品はラインナップが多く、工具の選定が難しいという点については、私共も猛省する点でございます。お電話いただければ解決すると頼りにしていただけるのは光栄ではありますが、人手不足が深刻化する状況では、問い合わせの時間を減らしたいというお客様もいらっしゃるでしょう。自分で工具選定できるようになりたい、といった方にお薦めしたいのが、OSG eラーニングでございます。

講座は、以下の8つを用意してございます。

【基礎から学べる入門コース】
1. タップ入門
2. エンドミル入門
3. ドリル入門
4. ゲージ
5. インデキサブル工具
6. 旋削工具

【応用編の上級コース】
7. 穴・ねじ加工上級
8. ミーリング上級

例えば「タップ入門」コースでは以下のことが学べます。
・ ねじの基礎
・ タップの各部の名称と役割
・ タップの種類とその特長
・ 下穴管理や加工深さ
・ 管用ねじとタップ
・ ねじ精度とタップ精度
・ 工作機械やホルダ等の加工環境
・ 切削条件
・ 用途別タップ選定(被削材や加工深さ、加工環境に応じたタップ選定方法)
・ トラブルシューティング

先述しました、SUS304加工用やアルミ用等、被削材別のタップ選定はご相談いただくことなく、ご自身で選定できる様になります。お仕事の手を止めることなく、貴重な時間を付加価値生産に充てられます。

eラーニングでございますのでパソコンはもとより、タブレット、スマートフォンでも、インターネット環境さえあれば、いつでもどこでも受講可能でございますから、自宅でもカフェでも移動中でも、自分のペースで自由に学ぶことができます。

『仕事中、職場の先輩に訊きたいことがあっても仕事の邪魔しちゃ申し訳ないし……と遠慮して分からずじまいだったことも、製品の特徴だけでなく、機械や切削油など、加工に関して総合的に学べた!』

『基礎知識は勉強したはずなのに、実務になると活かせなかったのがウソみたい!トラブルシューティングでは実践を想定しながらできた。何度でも受講したい!』

『難しい内容もあって、申し込んだことをちょっと後悔した瞬間もありましたが、身についたことが実感できて、やって良かったと思っています』

以上、受講された方の声も紹介させて頂きました。もちろん、「ねじサイズの5倍以上のねじ加工ができる工具は?」といった悩ましいお悩みがありましたら、いつでもお電話いただけますと幸いです。

秋、食欲の秋、芸術の秋、スポーツの秋、行楽の秋、睡眠の秋などなど色々言われますが、読書の秋、学びの秋は如何でしょう?本eラーニングが、2030年問題を前に、個々人や組織の生産性向上の一助となれば幸いでございます。

謹言


OSGお土産100選 /  ぺったん焼き

OSG月刊メールマガジン「OSGお土産100選」!
日本のみならず世界各地で働くOSG社員がおすすめのお土産をご紹介します。

今回、ご紹介するお土産は、明石営業所の橋詰より推薦の「永楽堂・魚の棚店 ぺったん焼き」です。

推薦コメント:
今回ご紹介するお土産は、明石営業所エリアのご当地グルメ、「永楽堂 魚の棚店」の名物「ぺったん焼き」です!

日本一おいしいと評される新鮮な明石だこを、鉄板でプレスして作られるぺったん焼きは、たこ好きならずともたまらない一品です。

「永楽堂 魚の棚店」は、JR明石駅から徒歩5分、魚の棚商店街の中にあります。明石営業所に赴任した際、営業所の先輩方に「明石の名物は?」と聞いたところ、皆さん口をそろえて「たこ!たこせんべい!」と教えていただきました。とてもおいしいので、ぜひ皆様にもご紹介したいと思います。

出来立ての特大ぺったん焼きを味わえるのは「永楽堂 魚の棚店」だけ!明石を訪れた際には、ぜひ立ち寄ってみてください。明石グルメの代表ともいえるこの大迫力のせんべいを、ぜひ一度お試しください。

お土産用には小分けパックもありますので、家族や友人へのお土産としてもぴったりです!


永楽堂・魚の棚店
〒673-0892 兵庫県明石市本町1-2-9魚の棚商店街の中央辺り
営業時間:10時~18時
オンラインショップ:https://www.takosen.co.jp/

ぺったん焼きを食べる橋詰

ぺったん焼きを食べる橋詰

橋詰は、2024新卒入社の1年目の営業社員です!

趣味はゴルフで、ベストスコアは90!現在はスコア90切りを目標に日々練習に励んでいます。

出身は愛知県岡崎市で、生まれてからずっと愛知県で過ごしてきました。明石営業所に配属が決まり、新天地である明石で仕事をすることになった時には、不安もあったようです。しかし、今は優しくて頼りになる先輩方に恵まれ、毎日新鮮な気持ちで仕事をしています!プライベートでも日々新しい発見があり、楽しく過ごしているとのことです。

「まだまだ未熟者ですが、これから先、様々な経験を積み、日々成長していきたいと思います。周りから信頼される一人前の営業になれるように頑張っていきたいと思いますので何卒よろしくお願いいたします。」とコメントしています。

明石営業所一同

明石営業所一同

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