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2024年5月号 (第218号)

技術の玉手箱 /  ちっちゃいからって、あなどれない!BT30番で生産性アップ

電子部品をはじめとした製品の“軽薄短小”化の流れが進んでいます。

身近なスマートフォンや携帯デバイス類を見ても、出始めの頃とくらべるとずいぶんコンパクトに、しかも高性能に進化していますよね。

当然ながら、中身を構成する部品類もどんどん小型化が進んでおり……。こうした流れを受けて、切削加工に用いる工作機械についても、より小型の主軸機での加工ニーズが高まっています。

機械主軸の大きさは規格化されており、世の中にはいろんな大きさが存在します。中でも「BT30番」は小型主軸機として、最もポピュラーといえるでしょう。

当メールマガジンでも幾度かとりあげていますが、「より生産性を上げる」加工を追求することは、今や企業活動にとって重要な命題です。まず、真っ先に思い浮かぶ方策としては、工具の送りや段取りなどの「スピードを上げる」ことです。しかし、それだけでなく「トラブル要因を除く」ことも、あわせて非常に大切です。

そもそも、BT30番はそれよりも大型の主軸機(例:BT40番やBT50番)と比べると、主軸がとても軽量です。部品の小型化に伴い、小径工具での使用シーンが増えている中にあって、この特性は「加工トラブル」を防ぐという点でとても有利です。一体どういうことでしょうか?

切削加工中の機械主軸は、ツーリングホルダを介して工具を掴んだ状態で1分間に何千~何万という勢いで回ります。さらに、工具は上下/左右/前後に送りをかけながら、ストップ&ゴーを繰り返します。よって、重量移動が相対的に少ない、軽量な主軸であるBT30番は、機械内部の制御側にとって、激しい動きの変化の度に発生する負荷ショックが抑えられるため、とても好都合なのです。

当社の加工相談窓口(コミュニケーションダイヤル)においても、M1あたりの小径タップの折損トラブルのご相談の中で、工具選びも条件設定も良好なのに……う~ん、何が原因なんだろう?と、さらにお尋ねしていくと、実は大型主軸機(BT50など)をお使いだった……という事案をよくお見受けします。対策として、加工機を小型のBT30番に替えていただくだけでスッキリ解決してしまう(もちろんお客様がBT30番を保有されていることが前提条件となりますが)ことも多いです。

ひとたびタップが折損トラブルに見舞われると、加工がストップしてしまいますし、後始末もやっかいですよね。生産性を損なわないためにも、小径工具にはなるべく小型主軸機との組合せを意識いただくとよいでしょう。

なお、小型主軸機BT30番は搭載できるツール重量に制約が設けられていることがほとんどです。そのため、従来では搭載できる工具の直径もせいぜいφ80くらいまでと言われていました。そうなると、軽量化志向で高まりつつあるアルミニウム合金や樹脂材などにおいて、幅広のプレート材を正面加工したい場合、どうしてもパス回数を多くするしかありませんでした。しかし近年では、薄型・軽量仕様の「BT30番でも使える大径カッタ」が登場し、φ125といった大径も搭載できるようになってきました。



こうしたアイテムをご活用いただけば、パス回数も少なく済み、「加工能率向上=生産性アップ」を図りやすくなります。

もともと小回りの利くBT30番ですが、メーカによっては従来よりも剛性や機能の充実を図ったものなど続々と進化しています。

ちっちゃいからって決してあなどれませんね!?

上手に使って生産性アップを目指しましょう!

K爺のイチオシ /  工具自販機MONOlithbox

向暑の候、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。

GWは如何お過ごしでしたでしょうか?今年もあちこちの高速道路で安定の渋滞が発生しておりましたね。物流や運送業に関わる方々にとってはさぞかしご辛労のことと心中お察しいたします。

特に今年は、2024年4月から物流・運送業界に適用されるようになった働き方改革関連法(正式名称:働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律)によって生じるとされる「物流の2024年問題」もございますし……

大手通販サイトなどではすでに影響が出ており、送料無料ラインの上昇や、配送日時の遅延、置き配の推進など、皆さまも影響を感じる機会があるのではないかと存じます。

ただ、それはあくまで物流のドライバーの働き方改革の問題であり、製造業には関係の無い話だとお考えの方もいらっしゃるかもしれません。しかし、この2024年問題、製造業にも深く影響を及ぼす問題でございます。

そんな訳で今月のイチオシは、そんな「物流の2024年問題」対策としてもお役立ていただける、工具自販機MONOlithbox(モノリスボックス)でございます。それでは、その効能を確認してまいりましょう。

✔効能その1 【発注→納品を短縮】

「物流の2024年問題」で深刻とされているのは運送能力の不足でございます。需要に対して、2024年には1割以上、2030年には3割強の運送能力不足が生じると予測されています。これは、今まで注文すればすぐに届いていた工具が、すぐには届かなくなってしまう危険性を示唆しています。だからといって、多めに在庫するという対策では、コストの増加が避けられません。
MONOlithboxは自販機内に在庫を保管してございます。ですから、都度発注が不要となり、発注から納品までのタイムラグを短縮できます。さらに工具「自販機」ですので、出庫するまでは費用が請求されません。在庫リスクを抑えながら、「物流の2024年問題」対策をすることができます。

✔効能その2 【デジタル管理】

「物流の2024年問題」により、注文から納品までの時間が長期化するとなりますと、いっそう計画的且つ正確な在庫管理が求められます。
在庫する工具の種類・本数を効率よく管理するにはデジタル化が欠かせません。しかし実際には、工具管理は紙に記入しているからデジタル化するにはExcelに打ち直す手間など業務が増えてしまうというお声も耳にします。せっかくのデジタル化も、作業が増えてしまっては元も子もございません。
MONOlithboxはセルフレジのように、誰でも直感的に操作が可能でございます。MONOlithboxから工具が購入されると、自動でメール配信、在庫が減り発注点になったらアラートメールを配信する機能もございます。工具を取り出す時にバーコードをスキャンするだけで、工具管理のデジタル化が簡単に実現できるのでございます。

✔効能その3 【深夜・休日対応】

生産性を向上するためには、FA(ファクトリーオートメ―ション)の導入の他、土日祭日や夜間の稼働が求められることもございます。そんな時に、「急に工具が折れた!」、「生産計画が急遽変更となり、用意していた工具とは違う工具が必要となった!」等の事態が発生し場合、深夜や土日祭日では工具の入手は困難でございます。
MONOlithboxは自動販売機、深夜や休日でも工具を購入することが可能ですので、急な工具の需要にも柔軟に対応することができます。また、デジタル化により工具使用状況を分析できれば、より安定した在庫管理が可能となるでしょう。

✔効能その4 【導入ハードルの低さ】

「2024年問題」の対策は1部署、1工場だけでなく、会社全体での取り組みが重要となります。しかし、全体のデジタル化として、大がかりなシステム導入などはコストが課題となることが多いでしょう。また、各現場の担当者全員が新しいデジタルシステムに対応できるかという点も課題とお聞きしています。
MONOlithboxはシンプルな機能の自販機ですので、コストを抑えて提供してございます(具体的な費用は当社営業までお問い合わせください)。複数の事業所に1台ずつ設置し、本社で一元管理といった運用も低コストに実現できます。
バーコードを読み取るだけで、工具毎の使用数のレポートも自動作成されますので、初めてのDX施策にはお薦めの一品でございます。見える化、デジタル化をしたいとお考えのお客様への最初の一歩として自信を持ってオススメいたします。

MONOlithboxラインナップ

MONOlithboxラインナップ

MONOlithboxは、ロック機能の付いた棚一体型のキャビネットタイプと、省スペースで手持ちの工具棚をそのまま使えるスタンドタイプの2種類をご用意しております。お客様のご要望に合わせてお選びいただければと存じます。

2030年には、少子高齢化による労働力不足などの「2030年問題」も懸念されてございます。生産性向上のためには、DX(デジタルトランスフォーメーション)化は急務と言えるでしょう。MONOlithboxが皆様の業務デジタル化の一助となりましたら幸いでございます。

謹言

OSGお土産100選 /  武者がえし

今月の「OSGお土産100選」
日本のみならず世界各地で働くOSG社員がおすすめのお土産をご紹介します。

今回、ご紹介するお土産は熊本事務所の西島より推薦の「お菓子の香梅 武者がえし」です。

推薦コメント:
私が紹介する熊本のお土産は、熊本県民に長年愛されている「武者がえし」です。

「武者がえし」は熊本県民なら知らない人はいないと言われるほど、有名なお菓子です。
パイ生地にあずき餡を包んで焼き上げた、和菓子と洋菓子が融合したお菓子になっています。

日本三名城のひとつである熊本城の石垣は、武者返しと呼ばれる上に行くにつれて反りが強くなり、人がよじ登ることができない形状になっています。その美しく機能的な石垣が「武者がえし」の名前の由来になっているそうです。

私も帰省の際には買って帰り、家族や友人に紹介しました。
熊本城近くにも「お菓子の香梅」の店舗がありますので、ぜひ立ち寄ってみてください。


お菓子の香梅
https://kobai.jp/

熊本城の石垣がデザインされた「武者がえし」

熊本城の石垣がデザインされた「武者がえし」

西島は2019年に入社し、2023年12月に大阪営業所から熊本事務所に配属となりました。熊本県・鹿児島県・宮崎県といった南九州地区を担当しています。

熊本県は阿蘇山をはじめとした自然がとても豊かな地域で、水が豊富なことでも有名です。
豊富に水がある地域で美味しいお酒が有名ですが、南九州でお酒といえば焼酎!鹿児島県は芋焼酎。宮崎県は麦焼酎。熊本県は米焼酎といった、各県ごとに美味しい焼酎があり、西島もハマっているそうです。

まだ 熊本事務所に配属となり5カ月ほどですが、南九州地区のお客様に貢献していけるよう邁進していきたいとコメントしています。

熊本事務所の西島

熊本事務所の西島

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