メールマガジン
2024年1月号 (第214号)
今号は、昨年1年間を通じて皆様にご利用いただきました、OSGの加工相談FAQ(よくあるご質問)サイトを振り返ってみたいと思います。
当社のFAQサイトは2015年にオープン。以来、お客様のリクエストに沿った情報をお届けすべくコンテンツの拡充を図って参りました。
その甲斐あって(自画自賛ですみません。笑)数年前から、年間に100万件を超えるアクセスを頂けるようになり、昨年は過去最多を記録しました。
では、どんなテーマでのご関心が高かったのでしょうか?アクセス数の多かった上位10テーマを以下にご紹介します。
1位 ねじ用限界ゲージの種類と使い方<ねじゲージ>
2位 並目ねじと細目ねじ
3位 管用ねじの組み合わせ<ねじ>
4位 タップの切削条件 加工に合わせて計算例
5位 管用テーパねじゲージの使い方とは(PT・R・Rc・Rp)
6位 管用テーパタップの加工深さはどれくらい?
7位 硬さの単位HRCとは?
8位 ねじの精度等級
9位 (現行JIS 6H・6g) メートルねじの許容差一覧
10位 インサートねじ用タップの下穴径一覧表<インサート・ヘリサート>
いかがでしょうか?
「あっ、そのネタなら検索した覚えがあるよ~」という声がたくさん聞こえてきそうですね。
よく見てみると、全10テーマのうち実に9テーマが、ねじの仕組みや精度、測定工具であるねじゲージ、めねじ加工工具であるタップ……と、いずれも「ねじ」に関する内容で占めていることがわかります。
中でも第1位の「ねじゲージの種類と使い方」のアクセス数は、第2位になんと1.6倍以上もの大差をつけてのダントツトップでした。
また、「管用(くだよう)ねじ」の項目もたくさん挙がっています。そもそもねじには、その形状/角度/寸法/精度など数値に基づいた細かな決まりがあります。そして、加工後の検査は必ず適したゲージを用い、正しい手順・方法で合否判定することが、規格で明確にルール化されています。
こういった規格に関する情報は、モノづくりの根幹である品質管理に関わる重要なものであるにも関わらず、お客様がご自身で効率よく入手し、正確に理解することは容易ではありません(例えば、ネット上には首をかしげたくなるような怪しいネタも挙がっていたりします……)。
おまけに、記号の似通った紛らわしいねじ規格(管用のPF・PS・PT等)も複数存在するため、勘違いや思い込みに陥っておられるケースもよくお見受けします……。
そうした、お客様にとっての不安・疑問・手間を円滑に解消するために当社のFAQサイトは存在します。例えば、アクセストップのテーマはこんな風に図解付きで説明しています。
ねじ用限界ゲージの種類と使い方<ねじゲージ>
お客様の「?」を「!」に……2024年も、困った時、悩んだ時、迷った時はぜひFAQサイトをご利用くださいませ。きっと、グッとくるヒントに出会えるはずです。
並目ねじと細目ねじ
管用ねじの組み合わせ<ねじ>
タップの切削条件 加工に合わせて計算例
管用テーパねじゲージの使い方とは(PT・R・Rc・Rp)
管用テーパタップの加工深さはどれくらい?
硬さの単位HRCとは?
ねじの精度等級
(現行JIS 6H・6g) メートルねじの許容差一覧
インサートねじ用タップの下穴径一覧表<インサート・ヘリサート>
もちろん、ねじ以外のコンテンツもたくさんありますよ!
謹啓、寒中の候、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
令和6年、天高くのぼる竜に守られる辰年が明けました。辰は古くから中国では権力の象徴とされており「正義」を表すそうでございます。
また、株式相場の格言には「戌亥の借金、辰巳で返せ」とあり、景気がよくなるとも言われます。景気の良い「正義」……公明正大に景気のよい一年にしたいものですね。
話は変わりますが、先だって、
辰年の年頭、景気がよくなることを多いに期待しながら、とはいえ環境にはもっともっと配慮しなければ……と思う次第でございます。
ここで、問題です!
「切削工具で環境に配慮する」とは、どのようなことが考えられるでしょうか?以下、科学してみたいと存じます。
1.工具を提供する上での環境配慮
(ア) 省資源の観点
① 少ない素材で作る(小径、軽量、短長)
② 切削工具として機能する部分の増加(刃数やインサートの多コーナ化)
③ 再研磨やリユース等の再生
④ 1本の工具に複数の機能を持たす(底刃付きスレッドミル等)
⑤ 耐久性が伸びる仕様の採用
(イ) 排出二酸化炭素の抑制
① 研削等の加工時間の短縮
② 素材~完成品の出荷までの全工程における輸送の最適化
(ウ) 廃棄物の削減
① 研削油のろ過等によるリサイクル
② 端材等の少ないデザイン
③ 過剰包装の廃止
2.工具を使う上での環境配慮
(ア) 消費電力の観点
① サイクルタイムの削減
(1) 加工時間の短縮
(2) 機械の停止時間を削減
② 小型の加工機の採用
(イ) 環境への観点
① 塩素フリー油剤やMQL等の採用
(ウ) 廃棄物の観点
① ドライ加工の採択
② 耐久性の伸びる切削条件の設定
③ 複数の機能を持った複合工具の採用
以上、考えられる「切削工具で環境に配慮する」ための手立てを列挙してみました。そして、その一例をまとめた資料がこちらでございます。
令和6年、甲辰年の年頭にあたり、環境に関する考察をイチオシとして紹介させて頂きました。
皆さまのSDGsな課題解決として、また、お仕事の付加価値や生産性の向上に貢献できれば幸いでございます。
地球の未来に向け、今の我々の事業活動が、竜の鬚を撫で虎の尾を踏むようなことになりませぬように。
謹言
今月の「OSGお土産100選」
日本のみならず世界各地で働くOSG社員がおすすめのお土産をご紹介します。
今回、ご紹介するお土産は海外から!OSG USA, Inc.の内藤より推薦の「Graeter's」のアイスクリームです!
画像出展:Graeter'sホームページ
推薦コメント:
1870年オハイオ州シンシナティでルイス・グレーターズ氏によって創業したアイスクリーム店「Graeter's Ice Cream」。
ここシンシナティでは、アイスクリームと言えばGraeter sと言われるほどで、州内外あわせて56店舗ものお店があります。2022年に俳優でTV司会者のオプラ・ウィンフリーが『今まで味わった中で最高のアイスクリーム』と評価してから特に人気が高まりました。
期間限定のフレーバーもありますが、やっぱりおすすめは一番人気のブラックラズベリーチョコレートチップです。
アイスクリームをお土産として日本に持ち帰るのは難しいかもしれません(笑)。是非、シンシナティまでお越しください!
内藤は1999年に入社し、日本国内で営業を経験したのちタイ、アメリカと海外を渡り歩き、今年で海外勤務は延べ14年を数えます。海外赴任当初、幼稚園に上がる前だったお子さんは、今では運転免許を取得して車を運転するようになりました。
何かと物価が高いと言われるアメリカですが、「ゴルフとビールは日本より安い!」とのことで、週末は仲間とゴルフに出かけ、プッシュカートを押しながらゴルフを楽しんでいます。