メールマガジン
2019年8月号 (第164号)
夏祭りの季節ですね。お祭りといえば屋台!屋台といえばたこ焼き!最近はいろんなトッピングも流行ってますね。
さて、たこ焼きを自分で焼いたことってありますか?
もし油をひかずに焼こうとすれば、材料が鉄板やピックにすぐにこびり付き、きれいにまん丸に仕上げることは難しいですよね。切削加工もそれに似て“油=切削油”は無くてはならない大事な存在です。
切削油には、原液をそのまま使う“不水溶性(いわゆる油性)”タイプと水で溶いて使う“水溶性”タイプがあります。厳密にはペーストと呼ばれる半固形の練り状やミストと呼ばれる噴霧状のタイプなども存在しますがここでは省きます。
不水溶性油剤は油性とも呼ばれ、潤滑性が非常に高い性質を持っています。工具の中でも特にタップ加工においてはとても有効なのですが反面、いざ加工が終わった製品を脱脂・洗浄するのにコスト負担や環境への悪影響が増してしまいます。よって近年の機械加工においては水溶性油剤を採用されるケースが高まってきています。
水と油って分離しないの??
と不思議に思われる方もおられるかと思いますが、石鹸やマヨネーズにも使われている乳化剤(界面活性剤)の原理が使われており、分離することなくうまく溶け合うようにできています。
水溶性油剤は、不水溶性油剤と比べて潤滑性は劣るものの冷却性に優れるという特性があります。中でも“ソリュブル”や“ソリューション”という透明度の高いタイプは冷却性に加えて環境への影響度の低さの面では特に優秀なのですが、切削工具としてはできる限り高い潤滑性が備わっていることも安定加工のためには必要です。そのためトータルバランスのとれた“エマルション”(白濁)タイプが使われることが多いのが現状です。
水溶性油剤としてどれくらいの度合いで水に溶くのかを表現する場合には、以下の2つの表現が使われるので注意しましょう。
・濃度(%)=希釈液中の原液の割合
・倍率(倍)=原液をどれくらい薄めたか
また両者にはこんな関係があります。
・濃度(%)=100/倍率(倍)
・倍率(倍)=100/濃度(%)
具体的な数値例を挙げますと・・・原液 5L+水95L=水溶性油100Lの場合、濃度5%かつ倍率20倍となります。
そういえば、めんつゆや某乳酸菌飲料にも“○倍希釈”の表記を見かけますよね。薄すぎても、また逆に濃すぎてもおいしくないわけで・・・
水溶性切削油剤も正しく性能を引き出すためには推奨値を確認してご使用いただくことをおすすめします。
謹啓、大暑の候、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
今月は、玉手箱の話を踏まえ?いや、特段踏まえている訳でもございませんが(^^;アレをご紹介したいと存じます。ええ、先月ご紹介しましたAD・ADOシリーズの姉妹品、Aドリルの一つ、ADF(超硬フラットドリル)でございます。
ご紹介が遅れましたが、昨春、油穴付きシリーズADFO-3Dを追加し、今春、油穴無しタイプのADF-2DにΦ2未満のサイズを追加いたしました。
全3シリーズ(ADF-2D、ADFLS-2D、ADFO-3D)460アイテムまで充実したラインナップを、今一度ご確認頂ければ幸いでございます。
ADFO-3D
まず、顔をご覧頂きたく存じます。下図、右をご参照くださいませ。単に油穴が追加されただけではございませぬ。顔つきも少々変わり、より、内部給油が効果的に活きるような仕様となっております。
加工の詳細を、ぜひこちらでご確認くださいませ。
続きまして、ADF-2DのΦ2未満のご紹介を。
Φ2未満 ADF-2D
こちらも、単に小径を用意したものではございませぬ。より、優れた加工品位となるよう、平滑性に優れる新しいコーティングIchAda(イチャーダ)を採用してのリリースでございます。
高い平滑性は、加工品位の向上のみならず、切りくず絡みも抑制し、安定した小径加工を実現してございます。
以上、2015年12月の発売以来、シリーズとサイズラインナップを拡充し、全3シリーズ、460サイズまで拡充された、ADFシリーズを、四たびイチオシとして紹介させて頂きました。本稿も皆さまのお仕事の生産性向上に寄与できましたら、幸いでございます。
謹言
best thing since sliced bread
・・・ とても良いアイデア。画期的なもの。最高なもの。
誰かが良い案を出した時に「it’s a best thing since sliced bread」と使います。
今日は仕事場を離れて、メルマガ編集部のメンバーで夏の花火大会に来ています。
さらちゃん:
わーい\(^o^)/ 夏といえばやっぱり花火よね。
ここの花火大会って2万発も上がるんだって!しかも最後は3尺玉(^^)v楽しみ~~~!
マサコちゃん:
ホントですか?すっごく楽しみで~す(^^)/
今日は天気も良くて、ホントっ、最高ですね!
けんさん:
ところでさあ、ここの花火大会のもう一つ有名なものって知ってる!?
さらちゃん:
けんさん何ですか?その、お前ら知らないだろみたいな自慢げな言い方は!もったいぶらずに教えてくださいよ!
けんさん:
ゴホン!では、教えてしんぜよう。しかと聞くがよい(笑)それは、近くのお店が出してるかき氷のことだお!(^^)!そのかき氷がとにかくフワフワの氷で、口に入れるととろけるんだと!
マサコちゃん:
えーーーーーーっ?!最高じゃないですか!花火始まる前に買って食べましょうよ!
~かき氷屋さんに到着~
けんさん:
やっぱり結構並んでるね。俺は宇治金時にしよっと。
さらちゃん:
うわっ!おじさんの定番。私はいちごミルクに本物のイチゴもトッピングしちゃお。
店員:
はいお待ちどおさま!
いちごミルクにトッピング付きね。大盛にしといたよ!
さらちゃん:
うわあ、もう見ただけで美味しそう。いただきま~す!本当に口の中でとろける~最高!
「This shaved ice machine is definitely the best thing since sliced bread!」
(このかき氷機は間違いなく、今までで最高に素晴らしい発明よ!)
けんさん:
そうでしょ!じゃ、そろそろ花火大会を見に移動しようよ。
さらちゃん:
ちょっと待って!
私もう1回並んで次はマンゴーソースに本物のマンゴートッピングを食べるわ!
けんさん:
えーっ!もう1杯食べるの?お腹壊すよ。
それより早くしないと花火始まっちゃうよぉ!
花より団子…
おいしいものの誘惑には勝てないさらちゃんなのでした。チャンチャン。