メールマガジン
2018年6月号 (第150号)
OSGの技術相談窓口に、管用テーパねじゲージに関して、よくこのようなお問合せを頂きます。カタログで、管用テーパめねじ(Rc)及び管用平行めねじ(Rp)の寸法検査に用いるねじゲージを探しているんだけど見つからない・・・。
本日は、この管用テーパねじゲージについてご紹介します。まずは管用ねじの組合せからみてみましょう。
下図のように、管用テーパねじのめねじにはテーパめねじのRcと平行めねじのRpの2種類があります。
さて、種類が分かったところでカタログからRcとRpのプラグゲージを探してみましょう。
穴加工・ねじ加工工具総合カタログ2017-2018のp.813、「測定ねじ別ゲージ選定表」が便利です。測定するねじの種類から「管用テーパ」のRcめねじを探します。
ゲージ記号はTG。Rpは平行めねじなので、測定するねじの種類の「管用平行ねじ」からRpめねじを探します。
平行めねじですがゲージの記号はTGです。ゲージの種類をみると、両方とも“R”だけとなっています。RcやRpと表記されていませんね。測定するめねじ欄にはRcとRpが記載されていますが、ねじを表す記号は“R”となっています。実は管用テーパねじゲージの表示に関しては、JIS B0253-1985に以下のように規程されています。
「10.表示 ゲージの適当な箇所に、製品の呼び方、製造業社名又はその略号及び製造番号を表示する。ただし、ねじを表す記号はすべてRとしてもよい。」
と規定されているんですね。管用テーパめねじにはテーパめねじと平行めねじの2種類がありますが、はまり合うおねじは両者ともテーパおねじの“R”と覚えておくと分かりやすいかもしれませんね。
ちなみに、管用テーパねじゲージは基準径位置のチェックのみなので、プラグ・リング共に通り、止りの区別はありません。切欠きが設けてあり、ねじの管端がゲージの切欠きの範囲内にあれば合格です。ISO等級は2段の切欠き、従来JIS等級は1段の切欠きでゲージの形状が異なります。
また、新旧規格のゲージを共用することはできません。
Rpが平行めねじだからといって、機械結合用のGのゲージを使用することはできませんのでご注意を。
謹啓、若葉青葉の候、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。先月まで開催しておりました80周年大感謝祭 OSG PHOENIXボディ無償キャンペーン、たくさんのご利用を賜り、誠にありがとうございました。少し多めにインサートを購入されてしまったお客様も多いのでは?今月のイチオシは、そんなお客様にお薦めのイチオシ、インデキサブルのラフィングエンドミルPSFLでございます。先月までのキャンペーンの対象カッタPSFの姉妹品で、インサートが共用となっております。
PSFLの名称は、Phoenix Shoulder Four(4) corner Long edge から頭文字を取って命名されております。名称の意味を知って頂き、愛着を持って頂けることを期待して、名称の説明から入ってみました(笑)
さて、インデキサブルのラフィングエンドミルはびびり易く、剛性のあるワークや機械でないと使えない!と思ってらっしゃる方も多いのでは?かく言う小生も若かりし頃(30年近く前)は当社で営業をしておりまして、若気の至りの所為か?激しくバリバリ削る加工に魅せられて、当時のインデキサブルのラフィングタイプのカッタを、お客様に提案したくて、したくて…しかし、切削抵抗が大きく、提案できる頻度は決して高いものではなく、ワーク材料は鋳物、機械は門型など限定的でございました。まして、チタン合金なんぞ、怖れ多く…それから、20年数余年、工具も進化したものでございます。今ではこんな加工もインデキサブルで行われるようになったのですね。
他社相当品も同様かと思いますが、この手のヘビーデューティーな工具が如何にしてびびり難い、抵抗の少ないモノとなれたのか?確認してみたいと存じます。
PSFLは、下図のように、昨今のエンドミルによく採用されている①不等リードを採用しております。加えて、古くから正面フライスのびびり抑止に採用されている②不等分割も採用しております。
更に、元々切れ味重視の③刃先形状且つ低抵抗なポジすくい角のインサートを用いたカッタでございます。以上①,②,③の効能で確かな低抵抗を実現、工具泣かせの被削材の代表格でもあるチタン合金も切削可能となっているのでございます。
整理してみますと、図1のように「切削抵抗が小さい ⇒ 切削抵抗の振幅が小さい ⇒ 能率を上げられる ⇒ 切りくず排出量が増える = 高能率な加工が可能」となる訳でございます。また、先例のように切削抵抗の大きな難削材の加工にも対応可能であると…
【Q】 従来JIS2級のメートルねじの許容差および公差を確認したい。
【A】 メートルねじの従来JIS規格は抹消されていますので、JISから確認をすることができません。
そこで、現在でもよく使われている従来JIS 2級の許容限界寸法および公差を一覧表にまとめました。
参考資料「従来JIS2級 メートル並目ねじの許容差および公差」はこちら>
参考資料「従来JIS2級 メートル細目ねじの許容差および公差」はこちら>
梅雨入りして朝から雨が降る中、天気同様ジメっとした気分で会社へ出勤したさらちゃん。席に着くなり・・・
けんちゃん:
ねえ、ねえ、さらちゃん!これってどうなっているか分かる?
何かを握りしめ、さらちゃんの席にやってきました。よく見てみると・・・それは日付印。部署記号、日付、そして名前が入っている、アレです。
さらちゃん:
日付印がどうかしたんですか?
けんちゃん:
日付を変えようとしたんだけど、数字がよく見えなくてセット出来ないんだよね。で、色々さわっていたら、今度はネジが取れちゃった。さらちゃん、悪いけど直してくれない?
バラバラになった日付印を差し出しました。
さらちゃん:
ひょっとしてそれって老眼ってやつじゃないですか???(笑)
けんちゃん:
違う!違う!たまたま今日は天気が悪く見えないだけ!
けんさんは手を振り振り反論します。
さらちゃん:
ハイハイ、分かりましたよ。今度、老眼鏡プレゼントしましょうか?(笑)
やり取りしながら、さらちゃんは部品を外し、ネジを取りナットを締め直し…インクで指を真っ赤にしながらの格闘は続きます。そして5分後・・・
さらちゃん:
やったぁ!出来た~っ!はい、けんさん、どうぞ。
けんちゃん:
ありがとう!さらちゃん!
早速、書類に日付印を押すけんさん。すると、
けんちゃん:
あれっ?あれ~~~~っ!さらちゃんこれ日付部分のみupside down(上下逆)になってるよ!!
さらちゃん:
えっ?ウソ!ちゃんと見て直したんだけどなあ?
けんさんは小声で一言。
けんちゃん:
さらちゃんこそ、大人のメガネが必要なんじゃないの?(笑)
結局、自分で組み立て直すけんさんなのでした。オーエスジーメルマガ編集部員、年々大人の集団になっているようで(笑)