メールマガジン
2016年6月号 (第126号)
皆さん、こんにちは!新人営業のトレーナー、鳩田です。今月も謙虚に頑張ります!
さて、現在、私が教えているのはエンドミルです。特に弊社の最新技術を語るうえで、欠かせない仕様があります。それは、「不等リード」です。
この仕様を正しく理解することが、新人君の今後にもかかわっていると思うと非常に責任を感じるところであります。
この「不等リード」という仕様は非常に様々な効果が含まれております。その中でも、一般的な等リードを持つエンドミルとの一番の違いは・・・
それは「防振」です。
被削材を削る際には、必ず、エンドミルに切削抵抗が発生します。この切削抵抗は、エンドミルのたわみの原因の1つとなるものです。
一般的な等リードのエンドミルは、被削材に切れ刃が当たるタイミングが一定のリズムとなります。エンドミルの使い方として、径方向に切込む幅の量は基本的には一定にしますので、エンドミルの振れも一定のリズムを刻むことになります。
この一定のリズムが曲者で、同じリズムを繰り返すことでその振れが大きくなる「共振作用」というものが発生してしまうのです。
この共振作用が、エンドミルの振れを大きくし、被削材の面粗さや、工具の寿命を短くしてしまいます。
そんな中、「不等リード」は、振れのタイミングをずらすことで、共振作用を防ぎ、切削中の工具の振れを少なくする事ができるのです。その振れが小さくなるにより、よりきれいな面を出すことができますし、工具の寿命を延ばすこともできます。
さらに、振動を誘発しやすい剛性の低い機械でも、不等リードエンドミルなら振動が発生しにくいので、従来は剛性の高い機械でしかできなかった加工が、剛性の低い小型の機械でもできるようになる点も大きなポイントですね。
もちろん、防振作用を施す方法は不等リードだけではありません。オーエスジーはいろいろな技術を持っています!
とその前に、まずは私がわかりやすい説明ができるか?が課題ですね。頑張ります!!!新人君とともに成長していきたい鳩田でした。
謹啓、入梅の候、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。OSGの窓際の自由人、K爺でございます。このコーナーでは、モノづくりを取り巻く様々な知見とともに、OSGのイチオシ工具を紹介して参ります。皆さまのお仕事の一助となれば幸いでございます。
少々お時間が経ってしまい大変恐縮ですが、4月の大阪インターモールドでは、弊社ブースへのご来場またアンケートにご協力頂き、誠にありがとうございました。皆さまにとって有益な情報をお持ち帰り頂けましたなら、幸いでございます。さて今月は、そのアンケートからのイチオシのご紹介でございます。以下は、皆さまにご回答頂いたタップのお困りごとのグラフでございます。圧倒的に管用テーパねじの加工に困ってらっしゃるお客様が多いことが分かります。
そこで今月は、その管用テーパねじの加工に関するイチオシ商品。インターモールドにご来場いただきましたお客様はもうご存知でしょうが、今夏、A-TAPシリーズに管用テーパがサイズラインナップされます。発売前で少々勇み足ではございますが、今月はA-TAP管用シリーズをいち早く皆さまにご紹介させて頂くものでございます。
管用テーパタップの加工の難しさは、
(1)一般の平行ねじの加工と異なり、タップの完全ねじ部でも切削を行う為に、切削トルクが大きい
(2)特に軟鋼で、むしれが発生しやすい
(3)完全ねじ部の切削から生じる切りくずの噛みこみが発生しやすい
(4)ストップマークが大きい
などが上げられますが、A-TAPの管用ラインナップは、切りくず離れに優れ、抜群の切れ味で加工しためねじが綺麗に仕上がる等、従来のA-TAPのコンセプトを踏襲、その上、完全ねじ部がインターラップと呼ばれる一山毎に山払いがされたねじ形状で、上述(1),(2),(3)に対応したモノでございます。残念ながらストップマークの解消には至りませんが、これはタップ加工の宿命故、ストップマークの解消の為にはスレッドミル(プラネットカッタ)シリーズでご対応頂ければと存じます。
今回のラインナップ追加は、英式管用ねじPT(Rc)、米式管用ねじNPT、それぞれ1/16~1インチまでに、ねじ部の短い短ねじ形と標準形合わせての追加でございます。合わせて管用平行ねじも英式耐密性用Rp、米式のNPSもラインナップ、テーパに限らず管用全般で最適なタップをお探し頂けると自負しております。
発売来3年、皆さまにご愛顧頂いているA-TAPは、先述の管用テーパのラインナップの他、同時にインサート(スプリュー)ねじ用もラインナップし、先のアンケートでのお困りごとの内、“管用テーパねじ”、“インサートねじ”の加工にも対応できる様になりました。高硬度材、小径ねじ以外のタップ加工には、全804アイテムまで拡充されたA-TAPシリーズで対応可能でございます。ということで、四度(よたび)A-TAPシリーズをイチオシさせて頂きました。
いっそう充実のA-TAPが、日本のモノづくりの生産性向上、競争力向上に寄与出来れば幸甚でございます。
謹言
とある日の午後、さらちゃんがクリス君に声をかけました。
さらちゃん:
ねえねえ、クリス君、この工具写真って使って良いかな?プレゼン資料にしたいんだけど・・・
クリス君:
Of course !(もちろん!)
さらちゃん:
Sweet ! Thank you !!
と満点の笑みで返すさらちゃん。
Sweet????
工具写真を使っていいかっていう話はいつからスウィーツの話になったんだ???????
クエスチョンマークたっぷりに日本語と英語が入り混じった会話に耳を傾ける私。
たまらず・・・
けんちゃん:
さらちゃん、工具と甘い物がどうしてもつながらないんだけど・・・。さっきのSweet !ってどういう意味?
笑いながらさらちゃんが説明をします。
さらちゃん:
”Sweet !”が単体、感嘆語として使われる場合、それは『すごい!素晴らしい!』というような意味で使うんです。似たような言葉では”Cool !”の使い方と一緒かな。
Coolはどちらかというと、『カッコイイ!』的なニュアンスですが、それに対し、Sweet(甘い)という言葉が示すように、どちらかというと、かわいいとか、甘いとか、うれし~~!!といったニュアンスです。
ちなみに、Sweet自体には「甘い、お菓子」という意味以外に「優しい、親切な、かわいらしい、美しい」というような意味合いがあり、”What a sweet baby !”(なんてかわいらしい赤ちゃんなんでしょう!)とか、
”That's really sweet of you / you are so sweet ! ”(それをしてくれて)あなたとても優しい/親切なのね、というように使います。
けんちゃん:
ふ~ん、食べ物ではなかったわけね。
さらちゃん:
Sweetieだと恋人や夫婦がお互いを呼び合う『あなた』的なニュアンスや、親が子供を呼ぶとき、もしくは親しい間柄の人たちが、親しみと愛情をこめて呼び合うときにも使うこともあり、会話の中でとてもよく聞く言葉です。
ちなみに男女間で使う時、付き合ってもいないのにそう呼ぶと、『私はアンタのカワイコチャンじゃないの!失礼ね!!ぷんぷん』という風になるので、注意が必要です。
けんちゃん:
そうなんだ!!知っている言葉でもあまり知られていない意味もあるんだね。軒並み、『甘~~い!!』なんてギャグも的外れではない訳ね。
さらちゃん:
けんさん、それはSweet !とは返せませんね・・・