メールマガジン
2015年12月号 （第120号）
12月になりました。
つい先日、11月号を書き上げた気がしたのに、本当月日の流れは早いものです。。まさに師走。
本年最後の玉手箱、どーぞお付き合い下さいね。
12月と言えば・・・年末調整の時期、申請はお済みですか？
1年に1度の申告ではありますが、慣れないせいもあって何かと面倒ですよね。
申請にも限度額があるので、何かと調整であったり確認であったりが必要なこの処理、毎度時間を費やしてしまう筆者です。。
さて加工の世界にも、仕上がりの精度（径）を確認するために、加工しては測定、そして調整、また確認という、少々手間のかかる作業があるのです。
ピン！と来た方、流石ですね～！
そうです、「工具径補正」なのです。
プラネットカッタを使用して、めねじを加工する場合、タップを使用して加工する場合のような有効径が最初から確保されません。
ステップゲージなど順に何本も使用しながら、口元部分の有効径を確認する作業が必要で、少々手間と時間のかかる作業でもあるのです。
実はめねじの精度を出す為には、何度も何度も工具径補正を繰り返し作業しているのです・・。
ある人は、通り側のプラグゲージを使い、少しずつ径補正を加えながらゲージの入り具合の感覚で補正を繰り返しますし、またある人は、廃材などを使って、止まり側のゲージが通ってしまうまで少し大きめのねじを加工して、そこからそのゲージの入り具合で僅かに小さく補正をして、めねじ許容範囲の上目を狙う！なんて熟練の技で作業されている方もいらっしゃいます。
どちらの方法にしても、手間がかかってしまうこと・・伝わりましたか？
そこでお話するのが、プラネットカッタ用径補正ツール「ＤＣＴ」です♪
これまで皆さんが苦労されて測定されていた口元部分の有効径を、簡単に数値化する事ができ、加工段取り時に必要な工具径補正に使用する事が出来るのです！！！！！
詳細はＫ爺のイチオシでご確認下さいね。
これを使う事によって、その手間がかかった径補正の回数を減らす事が出来ますし、めねじ許容範囲内で上目狙いも可能になります。
新人さんからベテランさんまで、感覚での径補正をする必要がなくなりますから作業者による差を少なく出来るのです！
ね、実はあるようで無かった画期的なツールなのですよ！！
今年も1年、玉手箱を読んで下さってありがとうございました♪
来年も皆様に楽しく分かりやすい玉手箱を読んで頂けるよう
筆者もネタ探しに邁進させて頂きます♪
ちょっと早いですが、よいお年を☆
謹啓、孟冬の候、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。OSGの窓際の自由人、Ｋ爺でございます。
このコーナーでは、モノづくりを取り巻く様々な知見とともに、OSGのイチオシ工具を紹介して参ります。皆さまのお仕事の一助となれば幸いでございます。
MRJの初飛行は感動的でしたね。ご覧になられた方も多かったことと存じます。秋晴れの空に浮かぶMRJはとても美しくございました。日本の航空機産業の発展とモノづくりのいっそうの飛躍に胸膨らむＫ爺でございます。
さて、今月のイチオシは、先月に引き続きプラネットカッタ（※プラネットカッタ・・・当社のスレッドミルの呼称）での加工をサポートする測定ツール、「プラネットカッタ用 径補正ツール DCT」でございます。
先月、『多様化するねじ加工』と称し、プラネットカッタの採用が増えている点をご報告しました。しかしながら、プラネットカッタの加工にも課題がございます。ご使用の皆様は先刻ご承知のことと存じますが、今月の玉手箱で掲げられた『年末調整』、もとい『工具径補正』でございます。プラネットカッタは1本で精度の異なるねじやピッチが同じで異なる呼びのねじ加工が可能でございますが、それらはマシニングセンタの径補正機能の成せる技でございます。そして、その径補正を的確に行う為には、加工されためねじの有効径を実測する必要がございます。ところが、この有効径を実測することは容易ではございません。当社では「ステップゲージ」と呼ばれる特殊なゲージで対応して参りましたが、なかなか手間のかかる測定でございます。
【ステップゲージ】
上記はM8X1.25のステップゲージの一例でございます。NO.1,2,3が通りNO.4が通らなかった場合、加工されためねじの有効径は、基準寸法に対して+0.020mm～+0.040mmの間に出来ていると判断できます。この値とプラネットカッタでの加工の狙い値の差の半分を径補正値とすることになります。また当社のプラネットカッタには、“RPRG”と称した工具半径のオフセット参考値を記載して出荷しておりますが、加工中の工具のタワミや工具摩耗等、実際の加工寸法はこのオフセット参考値通りとならないことが多いのでございます。
そこでお薦めしたいのが、「プラネットカッタ用 径補正ツール DCT」でございます。
DCTでしたら、基準有効径に対して、メートルねじ6H許容差の-50%～＋100%の範囲で測定可能でございます。また測定方法は、下図のように、①加工しためねじにDCTをねじ込む、②DCTに付いているスリーブをボルトで固定する、③DCTをめねじから抜き取る、④メモリを読む、という4工程で、加工されためねじの有効径を簡易測定可能なのでございます。後は、この有効径値から径補正量を割り出し、NCプログラムに反映させれば完了でございます。
※測定は目安です。めねじの合否判定は限界ゲージをご使用下さい。
※使用環境によっては当製品が適用できない場合がございます。
多様化するねじ加工におきまして、当社プラネットタップをご使用の際には、①先述の“RPRG”、②先月ご紹介しましたNCプログラム作成ソフト“ThreadPro”、③そしてこのプラネットカッタ用径補正ツール“DCT”を効果的にご活用頂ければと存じます。
我々の提供するねじ加工ソリューションが、日本のモノづくりのますます発展に寄与出来れば幸いでございます。
謹言
【Q】ヘリサート用のタップがカタログで見つからないのですが、ありますか？
【A】ヘリサートは、アメリカのメーカの登録商標なので使用できません。当社では一般的名称であるインサートねじ用タップとしています。
その他（他社）の呼び方
・Eサート
・スプリュー
【neat/キレイに整った・こぎれいな】
先日、オフィスでのとある昼下がりの一幕。
私がさらちゃんに、ビシっとキレイに仕上がった書類を得意げに見せたところ、書類を見たさらちゃんがthums up (親指を立てたグーマーク）をしつつ"neat work!"と一言。
褒めてもらえることを期待していたのに「なんでいいね！をしつつ、ニートが仕事する？？」と、”はてな”いっぱいに。
それを見たさらちゃんも「え？褒めたのになんでそんな顔？？」と言いたげ。
私：「さらちゃん、引きこもって仕事しろって、酷くない？意外と自信あったんだけど・・・」
さらちゃん：「そうゆうことですか（笑）。ケンさん、きれいって英語でなんて言います？」
私：「そんなの簡単、Beautiful でしょ？」
さらちゃん：「男性が美しい奥様や彼女をたたえるときや、キレイな景色、花や服など、あらゆる美しい物の場合はそれでOKです。
でも、フリーハンドで書いたヨレヨレの表組がビシっと仕上がってきたとき、整理整頓の行き届いた収納棚・・・
こんな場合はbeautifulではなくneatを使うんです。ちなみにヒキコモリのニートは綴りでN・E・E・Tで、これと聞き違えたんですね。」
私：「なるほど。英語は難しいね。あ、ホントだ”ニート”は（Not in Employment, Education, or Training）だね。」
さらちゃん：「先ほどの表組の例でいうと、How beautiful !ではなく、How neatly done!とかWhat a neat work!（なんてキレイに仕上がってきてるんだ！）という感じに使います。私はちゃんと褒めたつもりでしたよ。」
私：「そういえば・・・課長にMake your desk neat and clean!!と怒られて、片づけてとっとと帰れと言われたと思ってたよ。
机を片付けてキレイにしなさい！てことなんだ（汗）」
仕事机にところ狭しと広がった書類、今にも崩れそうな書類の山、資料の下に埋もれた電話・・・
さらちゃん：「ドキッとしたこの機会に、片付けした方が良さそうですね。」
たくさんのご応募ありがとうございました。
ご応募頂いた皆さまには参加賞を、
最優秀賞、優秀賞、佳作の皆さまには
OSG特製グッズを12/10以降順次発送いたします。
【最優秀賞】
・ジュエリー店 ネックレス見て 「材質は？」 （工具女子）
【優秀賞】
・iPhone(アイフォン)の アルミケースを 眺めてる （団塊ジュニアも、もういい年）
・俺の胸 飛び込んでくるの 切り粉だけ （Ryu）
【佳作】
・家帰り 妻と切粉の トゲ痛い （ＹＤＭボーイ）
・ドラマ観て 品質・プライド 俺達も！ （晴游雨酔）