メールマガジン
2015年11月号 (第119号)
11月になり、紅葉が見頃となりましたよね♪
紅葉する落葉樹の代表選手と言えばモミジ。
赤色に変わるのを「紅葉」、黄色に変わるのを「黄葉(オウヨウ)」、褐色に変わるのを「褐葉(カツヨウ)」と
呼ぶそうですが、ちゃんと区別する事は難しく、まとめて「紅葉」として表現される事が多いそうです。
同じ種類の木でも赤くなったり黄色になったりとあるそうなので、調べて行くと中々奥深そうですね。。
工具の世界にも、紅葉のように赤であったり黄色であったりとまではいきませんが、
表面の色が変わる、そうです!コーティングされている工具が多々あります♪
ざっと弊社のコーティングの名称や被膜色、膜厚や特性などを一覧にしたものをご覧頂けたかと思います。
コーティングの名称は各社表現が異なりますので御注意下さいね。
コーティングを施す理由は様々かと思いますが、
主に、工具の表面の硬度を上げる事によって耐摩耗性が向上しますし、
工具と材料との間に起こる溶着や焼付き、摩擦係数の軽減などがあげられます。
コーティングは、その方法からCVD法(化学蒸着)とPVD法(物理蒸着)とに分けられます。
CVD法は熱化学反応によって化合物を合成し、コーティングする方法で複雑な形状でも簡単に
コーティング出来るというメリットがありますが、処理温度が900~1100℃と高いので、HSS工具(ハイス)
には適用出来ません。
超硬のコーティング!といえば、処理方法はCVD法なのですね♪
それに対してPVD法は、真空中で金属を溶融蒸発させて、反応ガスを導入して硬質化合物として蒸発させる
方法で処理温度が500℃以下と低いので精密工具への適応も可能となり、主にHSS工具(ハイス)に
適用されているのです!
工具にコーティングを施す、表面を飾る事は女性である筆者にとってもお化粧をするのと同じ事なのですよね♪
紫外線からお肌を守ったり、皮脂から崩れを守ったり。
でもでも・・・薄い膜で如何に効果をキープするのかは、どちらの世界でも永遠の課題かもしれません(笑
謹啓、深秋の候、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。OSGの窓際の自由人、K爺でございます。このコーナーでは、モノづくりを取り巻く様々な知見とともに、OSGのイチオシ工具を紹介して参ります。皆さまのお仕事の一助となれば幸いでございます。
10月26日~30日で予定されていたMRJの初飛行の再度の延期は残念でございました。楽しみにされていた方も多いと存じます。さて世界で40兆円、今後15年で80兆円まで拡大すると言われる航空機市場、MRJの経済効果で、日本の航空機市場規模1兆5千億円はどこまで膨らむのでしょう?すぐそこに迫ったMRJの初飛行と合わせて、ますます楽しみでございます。
上記のグラフは、当社のタップ総数とプラネットカッタ(※プラネットカッタ・・・当社スレッドミルの呼称)の売上数の推移でございます。タップの2015年の実績が2005年比127%に対し、プラネットカッタは実に240%を超える伸びがご確認頂けると存じます。これは、めねじ加工が多様化していることを示していると考えております。
『なぜ、多様化?』
では、何故めねじ加工は多様化しているのでございましょう?その理由として、3軸同時制御加工の普及の他、以下のことが想定されます。
① 従来のタップ加工では困難な難削材の増加
② 加工機の制約
③ 加工品位の向上
従来のタップ加工では回転速度しかコントロールできないのに対し、プラネットカッタは、回転速度はもとより送り速度、取り代も調整が可能でございます。これらの調整可能な変数の多さが、上述の①,②,③において活きてくるのでございます。
例えば②。高速・小型化されたマシニングセンタでは、「逆転機能が無かった」り、制御可能な最低回転数に制約があり最適な「タップ加工の回転速度が得られない」など、古典的なタップが物理的に使用できないケースもございます。そしてそれらの設備は、元来生産性向上を図るべく導入されるモノですから、タップ加工だけは別工程(例えばラジアルボール盤等)とすることは容認され難いものでございます。
『プラネットカッタご利用の際に』
以上の環境変化に伴い、2005年には121アイテムであったプラネットカッタのサイズバリエーションは、今現在215アイテムと大きく拡充され、様々な形態のモノがラインナップされてございます。そして先月、プラネットカッタ用NCプログラム作成ソフト『ThreadPro』が完成、スレッドミル加工時の課題の一つである、NCプログラム作りもいっそう容易になりました。加えて、最適な工具の選定も可能でございます。
上述の①従来のタップ加工では困難な難削材の増加、②加工機の制約、③加工品位の向上等の、ニーズや課題をお持ちの際には、ぜひ、この『ThreadPro』で『プラネットカッタ』のプログラムを簡単に作成頂きたい、加工以前から高い生産性を実現頂きたいと存じます。
本商品及び本システムが、日本のモノづくりの競争力強化に貢献出来れば幸いでございます。
謹言
【dropdown list/プルダウン(ドロップダウン)】
これは先日、大盛況の中終了したメカトロテックジャパン2015から遡ること約1か月前。
いよいよ目前に迫った展示会にカタログをなんとか間に合わせようと、必死に原稿の山と向き合っています。
その中でも状況がかなりマズイのか、人一倍パニックに陥っているのが、そう、サラちゃんです。
「最終原稿!超特急で確認よろしくお願いします!Byサラ」
のメモと一緒に回ってきた原稿を見ていた同僚一人がサラちゃんに声をかけます。
同僚:「サラちゃん、こんな最終段階で気づいてゴメンね。
このページに記載されている"ドロップダウン"ってさ、"プルダウン"の間違いじゃない?」
サラちゃん:「えっ?プルダウンってなに?ドロップダウンでしょ?」
同僚:「サラちゃんが思っているのって、これだよね?
マウスでカチっと押すと、リストが表示されるやつだよね?
それってプルダウンっていわない?」
サラちゃん:「うん、それ!だからドロップダウンだよね?」
・・・噛み合わない。
そこでふと何かをひらめいたサラちゃんが、
目の前にいたクリス君(USA出身)に一言。
「ねえ、クリス、これってさ、ドロップダウンだよね?」
答えはYES。
次に周りの同僚(日本人)にも確認。
みんな声を合わせて「プルダウン」。
そう、日本では「プルダウン」として認識されているものを
少なくともアメリカでは「ドロップダウン」と認識しているんですね!(サラちゃん調べ)
クリス君によると、
英語的なニュアンスとして、
pull(引く)は下からもしくは真横に引っ張る場合が主で、
下に引っ張るということは表現的にもまずない!
だからがdrop=落ちる、down=下にということでdropdownが正しい!
・・・とのこと。
ふと、上から下に引っ張るもの
たとえば電気のヒモや雨戸はどうなるの?と思われたみなさん!
それはturn-on/turn-offやopen/closeというように
引っ張ることで起きる現象を表す動詞を使うようです。
英語って難しい。
「日本ではプルダウンが主流だから、ね?ね?」と同僚たちに説得され、
半ベソを書きながら修正を加えていくサラちゃん。
さあ、そんなサラちゃんが手直ししたカタログはどれでしょう!?
みなさん、オーエスジーのHPで探してみてくださいね。