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2026年6月号 (第243号)

技術の玉手箱 /  ツルツル × ゴロゴロ =高付加価値の転造ダイス

皆さん!オーエスジーって何を作っている会社でしたっけ?

きっと多くの方がタップやエンドミルなど切りくずを出しながら使う「切削工具」を真っ先に思い浮かべることでしょう。

ですが切りくずを全く生じさせることなく、狙った形状寸法を「転」がして「造」り出す、ちょっと変わった工具を70年も前から扱っているのをご存知でしょうか?

それが「転造ダイス」です。

転造ダイスには円筒状(丸ダイス)や板状(羊羹と言われたりもします。平ダイス・ロートフロー)ほかいろいろな形が存在しますが、いずれも加工原理は一緒です。

まず目的の形状が凹ならダイス表面にはその逆の凸形状を施しておきます。

そのダイスを2個(=1組)用意し、向かい合わせます。

両ダイスの間にツルツルの丸棒状の素材を挟み、ギュッと押し付けるようにダイスを動かし、素材をゴロゴロ転がすことでダイス表面に施された凸形状を素材に徐々に転写していき、凹形状に仕上げます。

転写する、といってもこれが結構大変です!金属を変形させるわけですから数トンものパワーを備えた「転造盤」という専用加工機が必要となります。タップならば状況に応じて「手加工」ができますが、転造ダイスでの手加工はまずありえません!

すでにお気づきかもしれませんが、こんな加工原理ですので転造ダイスが作り出せる形状は、原則丸い棒をベースにその外周面に成形する=軸形だけです。めねじのように穴の内側に形状加工することは一切できません(転造タップが同じような原理でめねじを加工します)。

ごく身近な転造ダイスの使用例としてはおねじ(ボルト)加工がおなじみですが今号ではそれ以外のより付加価値の高い事例をご紹介しましょう。

ウォーム=worm

直訳すると芋虫です(ルアーや疑似餌の「ワーム」と同じ単語)。

ウォーム部品の代表的な使用例は自動車のパワーウインドです。丸棒にねじれ形状が長く連なっています(→たしかに芋虫っぽい!?)。これをモータ軸につなげ、別の歯車状のギヤ部品とかみ合わせて駆動することで運動の方向を変化させます。私たちがスイッチを押すだけで快適に窓を開閉できるのはこのしくみのおかげです。もちろんウォーム転造にはこのねじれ形状が転写できる凹凸を施した専用ダイスが必要です。

左:転造前/右:転造後

左:転造前/右:転造後

スプライン=spline

自動車のトランスミッション等、動力を伝達するための部品に使われる縦スジ状の歯を持つ軸部品です。

相手部品にも穴の内壁に対となる同じ形状の歯溝が刻まれており、はめ合わせて駆動します。中でもインボリュートという特殊な曲線仕様の歯は、大きなトルクがかかる中でもガタつき無く滑らかに動かすため非常に高精度な構造をしており、近年エンジン需要が減り、EV化が進んでいる時流の中でも欠かすことのできない部品です。車の運転時にストレスなく加減速ができるのは、この機構のおかげといえます。ただし、ダイスでの加工にはねじ転造よりもパワーを備えた、ひと回り大きな転造盤が必要となります。

なお、用途によっては同じ1本の軸の中に径の異なるスプライン/おねじ/油溝等が複数組み合わさった部品もあります。本来は各部位ごとに個別で転造しなくてはならないところを、オーエスジーでは早くから「異径同時転造」という効率の優れた加工技術を業界に先駆けて提案し、お客様の高い信頼をいただいています。

今号は転造ダイスの中でもより付加価値の高い事例をご紹介しました。

決して普段は私たちの目に触れない部品類ですがその献身的な働き、そしてそれを生み出す転造ダイスの存在もどこかで気にかけていただけますと幸いです。

K爺のイチオシ /  PHCW

謹啓、初夏の候、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。

衣替えの季節となり、吹き抜ける風にも夏の匂いが混じるようになって参りました。そして雨の匂いも……

「五月雨を集めて早し最上川」

梅雨入りでございます。梅雨の重苦しい空気を一気に吹き飛ばす、目に入れても痛くない我が孫娘はと申しますと…いや、今月は、爺バカぶりの発揮は止めておきませう(笑)。

早速ですが、今月のイチオシは、我が孫娘同様、梅雨の重苦しい空気を一気に吹き飛ばすような、「圧倒的なスピードとタフさ」を兼ね備えた高能率カッタ、両面高送りラジアスカッタ PHCWでございます。

金型の荒加工、特に断続加工や突出しの長い加工において、以下のような「もどかしさ」を抱えられたことはございませんか?

・切削代の変動が大きく、突発的な欠損やチッピングが多発
・突発的な欠損やチッピングが怖くて、送り速度を上げられない
・加工時間が長引き、リードタイムが短縮できない
・加工効率を追求したいけれど、工具が壊れるのが怖い

そんなジレンマを打ち破るために当社の開発者がとことん追求したのが、この『PHCW』の圧倒的な「刃先強度」なのでございます。その驚くべき強さの秘密を確認してまいりましょう。

1. 耐欠損性と低抵抗を両立した「インサート」

一番のこだわりは、独自のインサート形状にございます。大きな疑似R(疑似R2)の採用により、高送り加工時の耐欠損性を劇的に向上させました 。インサート自体にしっかりとした厚みを持たせて剛性を高めつつ、大きなすくい角のブレーカを施すことで、切削抵抗も低く抑えてございます 。強く且つ軽妙。まさに理想的な刃先でございます。

2. 能率を上げる「多刃ボディ」

カッタの刃数が多いということは、それだけ早く削れるということでございます 。Φ32には5枚刃と6枚刃をご用意、PHCWは多刃仕様のボディをラインナップしており、高送り加工の能率をさらに引き上げることが可能でございます 。

3. サイフにも地球にも優しい「4コーナ仕様」

経済性だって忘れてはおりません。インサートは経済的な両面4コーナ仕様となってございます 。超硬の価格高騰が続く今、使えるコーナ数が多いというのはランニングコストの低減に直結する、ありがたい仕様です 。

実際の加工データを見ても、その実力は一目瞭然です。

S50Cの加工(突出し長さ5D)において、他社品が468mで寿命を迎えてしまったところ、PHCWは707mという圧倒的な長寿命を達成いたしました 。

また、ダイス鋼(SKD11)の輪郭・ポケットの2工程にわたる複雑な形状加工でも、他社品が途中で欠けてしまう中、PHCWはインサートを交換することなく、約2時間の加工をきれいに完遂してみせました 。詳細はこちらでご確認くださいませ。

突出し長さ5Dの長寿命加工

突出し長さ5Dの長寿命加工

工具が長持ちし、加工時間が短縮できるということは、機械の稼働電力を減らし、無駄な廃棄物を抑えることにも繋がります 。

本稿も、皆様のSDGsな課題解決として、また、加工現場の作業効率向上や生産性の向上に大きく貢献できれば幸いでございます。

謹言

追伸
PHCWのボディには、全サイズにオイルホール(クーラント穴)が標準装備されてございます 。高送り加工で最も重要となる「切りくずの排出性」を物理的にサポートしてくれる、心強い設計となっております 。このスカッとするようなハイスピード加工を、ぜひ、皆様も体感くださいませ。

OSGお土産100選 / ふるーつ大福

OSG月刊メールマガジン「OSGお土産100選」!
日本のみならず世界各地で働くOSG社員がおすすめのお土産をご紹介します。

今回、ご紹介するお土産は、営業職新入社員の鈴木より推薦の御菓子処 養老軒(ようろうけん) ふるーつ大福です。

推薦コメント:
今回ご紹介するのは、岐阜県発祥の「御菓子処 養老軒さんの ふるーつ大福」です。

岐阜出身の私が、他県の方へのお土産に持参している一品で、どこへ持って行っても大好評。地元民からも絶大な人気を誇るこのお気に入りの味を、ぜひ皆さまにもご紹介したいと思います。

「ふるーつ大福」は、養老軒本店では行列ができる店としてメディアでもたびたび話題になる、不動の看板商品です。

ふわふわで柔らかいお餅の中に、甘酸っぱい苺、まろやかなバナナ、ほっくりとした栗、つぶあんとなめらかなホイップクリームがたっぷり詰まっています。まるで洋菓子のような奥深い味わいを楽しめます。毎年10月下旬から6月中旬までのまでの期間限定商品になりますが、ぜひ味わってみてください!

養老軒では、このふるーつ大福のほかにも、季節の素材を活かした「おりじなる大福」をラインアップしており、どれもおすすめです。岐阜県にお越しの際はぜひお立ち寄りください。


養老軒 本店
〒509-0306
岐阜県加茂郡川辺町下川辺273-1
公式サイト:https://www.yoroken.com/
オンラインショップ:https://shop.yoroken.com/
※ふるーつ大福の販売期間は店頭6月15日(月)まで、オンラインショップ6月14日(日)お届け分までとなります。

今回のお土産は、オーエスジー新入社員がそれぞれ地元の自慢のお土産を持ち寄り、全員の投票によって決定しました。

見事、第1位に輝いたのが、営業職の新入社員・鈴木 が推薦した養老軒の「ふるーつ大福」です。

営業新入社員たちは、4月1日の入社から5月末までの本社集合研修および営業専門教育を無事に終え、6月1日より全国の営業所へと配属されました。

来月号からは、全国各地に配属された5名の営業新入社員が、それぞれの土地で見つけた一押しのお土産を紹介していく予定です。

どうぞご期待ください!

営業職新入社員一同(中央が鈴木)

営業職新入社員一同(中央が鈴木)

OSG推しごと紹介! /  ダンカー

社員が“推し”の魅力を語りつつ、自分の“おしごと”も紹介する「OSG推しごと紹介!」。

B.LEAGUE(B1)所属で豊橋をホームとするプロバスケットボールチーム 三遠ネオフェニックスの選手の魅力オーエスジー社員がご紹介します。今月はオーエスジー公式キャラクターのタップくんが、三遠ネオフェニックスダンカーの魅力を語ります。

【推し選手】
#30 ダンカー

【推しポイント】
やんちゃで自由!

【推し紹介】
ダンカーは三遠ネオフェニックスのマスコットをしている不死鳥タップ。
元気いっぱいで、会場のみんなを笑顔にしてくれるタップ!

ぼくが遊びに行くと、ダンカーはいつも全力で迎えてくれて、とっても楽しいタップ!
ふわふわボディでキレのあるダンスを見せたり、おちゃめないたずらでみんなを楽しませたりしているタップ。

試合会場を盛り上げるダンカーの姿を見ると、ぼくももっと応援がんばろうって思うタップ!
また一緒に遊べる日が楽しみタップ♪

【おしごと紹介】
ぼくはオーエスジーでものづくりを通して、地元・愛知県の発展を応援しているタップ!

そして、オーエスジーがゲームパートナーの試合では、会場に行ってダンカーやチームを一緒に応援するタップ!

ものづくりとスポーツ、どっちも地元を元気にする大事なおしごとだと思っているタップ!

【三遠ネオフェニックスとは】
三遠ネオフェニックスは、B.LEAGUE(B1)に所属するプロバスケットボールクラブで、【100年さきの笑顔のために】を理念に掲げ、愛知県豊橋市をホームタウンとし、愛知県東三河地域・静岡県遠州地域の2地域をつなぐ三遠地域で活動しているチームです。1965年にオーエスジー男子バスケットボール部として発足し、JBL・bjリーグ期を経て2016-17からBリーグ参入。クラブ名の「ネオ」は“新しい”を意味し、不死鳥「フェニックス」の再生と飛翔の意思を受け継いでいます。

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