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メールマガジン

2026年3月号 (第240号)

技術の玉手箱 /  だからタップ加工はムズカシイ!

「ねじ」は玩具から自動車、建築物など私たちの日常生活のあちこちで見かける身近な存在です。今、このメルマガを読んでいただいているあなたが手にしておられるPCやスマホ内部のパーツにも、大小さまざまな「ねじ」がたくさん使われています。

あまりの身近さゆえに「たかがねじでしょ……」と軽―く見られがちですが、実はその「ねじ」を作り出す加工工程は思った以上に過酷な世界です。

ではタップによるめねじ加工を例に、その職場環境がいかに「ブラック」なのか覗いてみましょう。 

狭い空間の中での高度な切りくず処理が求められる

タップ加工では、正転の動きの中で生成する切りくずを溝に収めながら、外部へスムーズに排出していかなくてはなりません。その際に使えるスペースとしてはあらかじめあけておいた下穴径とタップ自身が持つ溝との間に得られるわずかな空間のみです。もしここで切りくずが引っかかったり詰まってしまえば、せっかく仕上げたねじ山が部分的に欠けたり、最悪の場合はタップの折損にもつながります。昨今では、ねじの呼びが小さく、かつ深い加工要求により、ますます増大する切りくずとその排出をめぐる攻防が激化の一途を辿っています。

調整できる切削条件要素が限られる

たいていの旋削・フライス工具では使用時の回転速度、送り量、切込み量など、工具の「動かし方」は比較的フレキシブルに設定できるものですが、タップの場合はやや勝手が違います。「1回転当りの送り量(mm/rev)」設定は加工ねじのピッチに必然的に合わせねばならず、任意に調整できる切削条件といえばせいぜい回転速度くらいしかありません。よって限られた調整範囲の下でいかに排出に適した切りくず形状を引き出すか、という高度な見極めが求められます。条件以外にも、限られたスペースで少しでも切りくずの量を減らすため、下穴径を許される範囲で大きめに設定するなど工夫が必要です。

常に超高送りを強いられる

回転しながら軸方向に送る工具としてはタップのほかにもドリルがありますが、両者の「1回転当りの送り量(mm/rev)」推奨設定値を比べてみると驚くべき実状が見えてきます。
M10タップ(並目)・・・1.5mm/rev
φ10ドリル・・・鋼加工⇒約0.2~0.3 mm/rev、非鉄加工⇒約0.3~0.6 mm/rev
すなわち、タップはドリルと比べての何倍もの勢いで切り進み続けねばならない、まさに「超」がつくほどの高送りを課されているのです。

最終工程ゆえに失敗が許されない!

タップ加工は製品を完成させるまでの一連の工程のうち、「最終工程」に置かれるケースが大半です。つまりここでの失敗は直前の工程に至るまでに費やしてきたすべての労力が水の泡になることを意味します。決して気が抜けないわけですからそのプレッシャーたるや想像に難くありません。

いかがでしたでしょうか?
いやはやなんとも過酷ですねぇ……。
あらためてタップたちを見ていると文句も言わずに健気に任務にいそしむその姿が、たまらなく愛おしく思えてきませんか!?

創業以来88年の長きにわたりタップを扱っております当社としましても、このようにムズカシイとされているタップ加工を少しでも楽に、できるだけトラブルリスクを減らしつつ、安定できるよう、特色ある製品のリリース、加工技術の創出に取り組んでいます。

タップ加工はムズカシイ……ですが和らげる手はきっとありますよ!! 困ったときは加工相談Naviやコミュニケーションダイヤルをぜひご活用ください。

K爺のイチオシ /  GRT

謹啓、浅春の候、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。

早いもので三月、弥生、桃の節句でございます。

我が家の孫娘もつかまり立ちから伝い歩きへと、日に日に活動範囲を広げ、雛人形にいたずらしないかとハラハラしながら見守るのもまた一興な今日この頃でございます。

そんな訳で、春の芽吹きと共に、彼女の健やかな成長を願わずにはいられない孫馬鹿全開な爺でございます。

さて、今月のイチオシは玉手箱を踏まえタップから、「春の息吹」を感じさせる、目にも鮮やかな「グリーン」な製品、いや、「グリーン」を品名に持つGRT(GREEN TAP)でございます。

まずはこちらをご覧くださいませ。

M6×1

M6×1

いかがでございましょう?加工の難しいステンレス鋼(SUS304)加工において、従来品が500穴で欠損してしまったところ1,000穴加工してもなお継続可能という、高い安定性が確認できるかと存じます 。

では、なぜ、GRTはここまで高い安定性を実現できたのでしょうか?
それは、以下に掲げるGRTの特徴的な仕様によるものでございます。

折れにくい「高剛性」仕様
心厚(タップの芯の太さ)を大きく設計することで、耐折損性が大きく向上

優れた耐摩耗性
粉末ハイス(CPM)とVコーティングの組み合わせにより、高い耐久性を実現

特殊ねじ山仕様
塑性変形解析を用いて設計された独自のねじ山形状により、ねじ部の剛性と潤滑効果を両立、安定しためねじ形成を可能に(ここだけの話、ここが一番肝要では?と個人的には推察しております)。

以上、詳細はこちらでご確認くださいませ。

そして、性能以外にGRTの持つ、もう一つの特長がこちらでございます。

製造時のCO2排出量を35%削減

独自の新製法を採用することで、従来品と比較して製造時の消費電力量を抑え、大幅な低炭素化を実現
ここで、昨年10月に紹介いたしました「A-XPF」との使い分けについて、小爺なりにまとめておこうと存じます。

項目 A-XPF GRT
コンセプト ストレスフリーな究極の安定加工 高性能かつ環境配慮型
得意な加工 深穴、高硬度材等、高難度な加工 ステンレス鋼、炭素鋼、アルミ合金の量産加工
環境・SDGs MQL(ミスト)加工やタップ自体の高い耐久性による廃棄物削減 製造時のCO2排出量を35%削減及びタップ自体の高い耐久性による廃棄物削減
サイズ展開 M1~M24 M1~M6


簡単に言うなれば、
「とにかく難しい、もしくは絶対に失敗の許されない」めねじ加工には A-XPF 、
「環境に配慮しつつ、サクサクと数をこなしたい量産」のめねじ加工には GRT
と言ったところでしょうか?

以上、加工現場を支える強靭さと環境への優しさを兼ね備えた『GRT』をイチオシとして紹介させていただきました。本稿も、皆様のSDGsな課題解決として、また、お仕事の付加価値や生産性の向上に貢献できれば幸いでございます。

謹言

追伸
余談ではございますがGRTは、2025年“超”モノづくり部品大賞(主催:モノづくり日本会議/日刊工業新聞社)において「大賞」を、2025年度省エネ大賞(主催:一般財団法人省エネルギーセンター、後援:経済産業省)において「省エネルギーセンター会長賞」をいただいております。

GRTの効能のエビデンスの一つとして、ご参考にして頂ければm(__)m

OSGお土産100選 / エクストラ・オリーブ・オイル(アルキベーナ)

OSG月刊メールマガジン「OSGお土産100選」!
日本のみならず世界各地で働くOSG社員がおすすめのお土産をご紹介します。

今回、ご紹介するお土産は、スペインにあるOSG Iberica S.L.U.の真志田推薦の「エクストラ・オリーブ・オイル(アルキベーナ)」です。

推薦コメント:
スペインのお土産に最適なのはオリーブオイル !

スペインには美味しいものがたくさんありますが、イベリコハムなどの肉類は日本に持ち込むことができせん。

ワインもとても美味しくてお手頃ですが、日本に持って帰るには結構な荷物になりますね。

そこで日本の方にお土産としておすすめなのが、エクストラ・バージン・オリーブオイルです。

スペイン料理はオリーブオイルと塩、そして素材重視の料理。スペインの人々はオリーブオイルにとてもこだわっています。日本の方で、オリーブオイルは苦手という方でも、アルベキーナという種類のオリーブ主体のオリーブオイルなら、やさしい味のものが多く、和風のサラダやパスタなど、とてもお料理に使いやすいです。

私はよく醤油とレモンに塩胡椒とオリーブオイルを混ぜてサラダのドレッシングを作っています。

250ml程度の小瓶であれば、鮮度も保てますし使い切りやすいので、是非スペイン来られた際にはお土産として選んでみてください。

OSG Ibérica Tooling, S.L.U.は、スペインとポルトガルからなるイベリア半島を拠点とする会社です。同じイベリア半島といっても、スペインとポルトガルではお国柄、地方、お客様の業種によって商習慣の違いがありますし、人々の気質もまったく違います。様々な人たちと触れあいながらスペインとポルトガルを東奔西走して、とても刺激的な毎日を送っています。

是非イベリア半島にお越しの際はお声がけください。おいしいワインとオリーブオイルを使った料理を私にご馳走させていただければ幸いです。


OSG Ibérica Tooling, S.L.U.

OSG Ibérica Tooling, S.L.U.

真志田は、日本の本社で経理財務と経営企画、ベルギーではIT及び在庫管理、そしてスペインの海外現地法人責任者など、様々な業務を経験してきました。

ベルギーとスペイン合わせて14年間海外で暮らし、3分の2のキャリアをヨーロッパで培ってきました。ヨーロッパの工具市場は中国に並ぶ大きな市場です。ヨーロッパの製造業界において、どうしたらお役に立てるかを日々考え、切磋琢磨しています。

OSG推しごと紹介! /  根本 大選手

社員が“推し”の魅力を語りつつ、自分の“おしごと”も紹介する「OSG推しごと紹介!」。

B.LEAGUE(B1)所属で豊橋をホームとするプロバスケットボールチーム 三遠ネオフェニックスの選手の魅力オーエスジー社員がご紹介します。今月は経営企画室の平澤が、根本大選手の魅力を語ります。

【推し選手】
#20 根本 大

【推しポイント】
ルーキーとは思えない勝負強さと成長力

【推し紹介】
誰か1人を選ぶことが出来ないくらい魅力ある選手ばかりですが、今年は♯20の根本大選手を特に推しています。

スタープレーヤーのキャプテン佐々木隆成に並ぶ圧倒的なスピードと身体能力を持ち合わせ、ハードで粘り強いディフェンスでチームに勢いをもたらすスーパールーキーです!

推し活を通じて色々な人と出会い、今ではバスケ観戦が生活の一部になっています。

バスケに限らず、どんな分野でも“好き”があるだけで毎日が少し明るくなります。ぜひ皆さんも自分だけの「推し」をみつけてみてください!

【おしごと紹介】
経営企画室の平澤です。

今年で勤続35年の節目を迎えますが、経営企画の仕事は4年と比較的経歴は短いです。長年、グローバル営業部に配属されてきました。

今は世界中にあるグループ会社の予算と実績管理をメインに、決算資料や経営分析などをしています。

経理のバックグラウンドが無いため分からないことも多いですが、これまでグローバル営業部で培った海外グループ会社との関係性や知識が今の業務にとても役立っています。

【三遠ネオフェニックスとは】
三遠ネオフェニックスは、B.LEAGUE(B1)に所属するプロバスケットボールクラブで、【100年さきの笑顔のために】を理念に掲げ、愛知県豊橋市をホームタウンとし、愛知県東三河地域・静岡県遠州地域の2地域をつなぐ三遠地域で活動しているチームです。1965年にオーエスジー男子バスケットボール部として発足し、JBL・bjリーグ期を経て2016-17からBリーグ参入。クラブ名の「ネオ」は“新しい”を意味し、不死鳥「フェニックス」の再生と飛翔の意思を受け継いでいます。

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