メールマガジン
2023年9月号 (第210号)
皆さんはご自身の指の爪のケアはどうされていますか?行きつけのネイルサロンにお任せ!という方は別として、伸びてきたら自ら爪切りを用いてパチンパチン……という方が多いのではないでしょうか?
ところで、爪切りで切った後のヤスリがけが不十分だったせいで、お気に入りの服(ニット系のセーターとか)の繊維をズルッと引っかけたり、お肌を傷つけたりしてしまったご経験ってありませんか?
このように、刃物で切ったり削ったりした際に、めくれ・ささくれ・切り残しが不均一に発生することはよくあります。これが特に金属加工においては「バリ」と呼ばれています。穴あけ・フライス加工では、その発生は程度の差こそあれ、必ずと言っていいほどつきものです。「バリが“全く発生しない”加工技術がもし見つけられたら、ノーベル賞ものだ!」と囁かれるほど、この業界にとって究極の難題でもあります。
ですから、バリは発生するものという前提の下に、それをなるべく出にくくするためのテクニックが、古くからいろいろと考えられてきました。例えば、より切れ味をアップする狙いで、エンドミルであればよりすくい角の強い仕様を選ぶとか、ドリルであれば切り残しを防ぐために穴の抜け際付近で送り条件をダウンするなどです。
ただし、少なくはできても完全に「ゼロ」にできるわけではありません。そのため、何らかの形であらためて除去する工程を設けておく必要があります。
「バリ取り」は文字通りバリを取り除くための作業を指します。その方法は加工物を機械テーブルから降ろして、手作業で行なわれることも多いため、生産性を阻害するとても厄介な工程です。せめて、これを機上の切削加工の工程内で完結することができれば、工程改善にとって大きな後押しとなります。
例えば、下図のように刃先が球状で首細の工具を用いれば、切れ刃がぐるりと回り込んでいるため、多方向への切削作用が活かしやすくとても便利です。
加工物の表面側のバリ除去はもちろんのこと、パイプ奥の交差穴など、入り組んだ加工形状であってもうまく干渉を避けながら潜り込ませ、狙った箇所に沿って走らせることで的確にバリ除去処理することができます。動画で実際に加工する様子をご覧いただくとわかりやすいでしょう。
最近は、機械加工でのパス出し(プログラム)も手軽に対処できる環境が徐々に普及しつつありますので、人の手による非効率なアナログ作業から脱却し、機械化がよりいっそう目指しやすくなっています。
たいていの加工図面には「バリ無きこと」の指示が入っていますから、バリ取り作業を、定型のルーティンワークとして長年同じ方法で組み込んでおられるお客様も多いかと思います。どうせやらなくてはならない工程だからこそ、少しでも効率を上げて「バリバリ」仕事がはかどる方策を、是非この機会に考えてみませんか?
謹啓、処暑の候、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。今月のイチオシは、玉手箱のテーマ「バリ取りがバリバリはかどる」の具現化+αのシリーズでございます。
まずは玉手箱で触れました「HY-QCC」。HY-QCCは、282°と広範囲に刃付けされたボール刃を有し、玉手箱の事例のようなパイプ形状など様々な穴形状のバリ取りの他に、裏面取りも可能なQボールエンドミルでございます。コーティング付きでございますので高能率で長寿命。高品位な加工を安定して長く行うことが可能でございます。サイズラインナップは、R1.4、R1.9、R2.4、R3.9の4サイズ。
続きまして、見えない“裏”こそ美しく「HY-BCC」。HY-BCCは、裏面取り専用の右刃左ねじれ仕様で、綺麗な裏面取り加工が可能でございます。加えて4枚刃。多刃ですから、高能率に裏面取り加工を行えます。サイズラインナップは、先端径Φ3.9(首下長16mm)、Φ4.9(首下長20mm)、Φ5.9(首下長24mm)、Φ7.9(首下長32mm)の4サイズ。実際の加工動画はこちら……
最後に、高能率な面取り加工を実現する「HY-HSCM」。HY-HSCMは、従来品の3枚刃に対し、圧倒的に多い刃数で高能率な面取り加工を実現します。サイズラインナップは、Φ2x45°xΦ6x5F、Φ3x45°xΦ8/x6F、Φ3x45°xΦ10x6F、Φ3x45°xΦ12x6F(先端径xテーパ半角x大端径x刃数)の4サイズ。実際の加工動画はこちら……
以上、詳細はこちらのカタログでご確認ください。
本稿も、皆さまのお仕事の付加価値や生産性の向上、SDGsな課題解決として貢献できれば幸いでございます。
謹言
OSG月刊メールマガジン201号からの新企画「OSGお土産100選」!
日本のみならず世界各地で働くOSG社員がおすすめのお土産をご紹介します。
今回、ご紹介するお土産は名古屋営業所の中田より推薦の「ぴよりん」です。
推薦コメント:
私が推薦するお土産は、愛知県地鶏の名古屋コーチンの卵を使用したひよこ型プリンの「ぴよりん」です。2011年に誕生した新名古屋名物で、味もほんのりした甘みがおいしいです。何といっても見た目がかわいく、愛知県出身の将棋棋士 藤井聡太さんが対局中のおやつとして「ぴよりんアイス※」を食べたことも。
名古屋駅に2店舗あるので、名古屋駅近くにあるオーエスジー名古屋営業所にお越しいただくついでにテイクアウトもできます!カフェは朝7時から営業していますので、名古屋らしくモーニングでもお楽しみいただけます。
「ぴよりん」を崩さず、家まで運ぶ「ぴよりんチャレンジ」というものもあります。私は4個購入しましたが、1個失敗してしまいました(笑)。
皆さんも名古屋駅に立ち寄る際は、ぜひ「ぴよりん」を購入してみてください。
※名古屋マリオットアソシアホテルが作ったコラボ商品
中田は2021年に入社した3年目営業社員です。大学時代にはメキシコへ留学し、日本と異なる文化、人々に触れ、価値観が大きく変わる経験をしました。「これからも国内、海外、問わず様々な世界へ挑戦していきたいと思います!」と熱く語ってくれました。
中田の所属する名古屋営業所は2023年3月より名古屋駅にほど近い「BIZrium名古屋」にオフィスを移転しました。新名古屋営業所では、ABW(Activity-Based Working)とBGMを取り入れた環境としています。ABWにより柔軟な作業スペースを実現し、BGMは効率や集中力を向上させる役割を果たし、生産性や柔軟な発想の向上を促しています!
名古屋にお越しの際はぜひ「ぴよりん」と併せて、オーエスジー名古屋営業所へお立ち寄りください。社員一同お待ちしております!
オーエスジー名古屋営業所
〒451-0051
愛知県名古屋市西区則武新町三丁目1番17号BIZrium名古屋4階