メールマガジン
2016年11月号 (第131号)
謹啓、暮秋の候、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。OSGの窓際の自由人、K爺でございます。このコーナーでは、モノづくりを取り巻く様々な知見とともに、OSGのイチオシ工具を紹介して参ります。皆さまのお仕事の一助となれば幸いでございます。
二輪のホンダさんとヤマハさん、自動車のトヨタさんとスズキさん、元来競合相手であった企業同士の業務提携のニュースが続きました。また我々機械工具の業界も、新日本工機さんが台湾のFFGさんと業務提携を結ぶなど、時代は大きく変化していることを感じざるを得ません。
環境変化の激しい中、今月お薦めしたいイチオシは、「限りある経営資源をいっそう有効に!」そんなイチオシでございます。その名もアルミ用仕上げカッタOSG Phoenix PFAL(ピファール)。その名のとおりアルミ用の仕上げ用カッタでございます。
アルミと言えば、自動車のシリンダヘッド、シリンダブロック他、ミッションケースなど成形された箱モノ(ケース)の加工が多うございます。こうした軽量ワークは、大型機ではなく安価な小型の機械で効率よく加工したいものでございます。
=軽量=
PFALはBT30のアーバとΦ160のカッタで総重量2.88kg、3kgを切る軽さでございます。つまり、BT30のマシニングにもΦ160のカッタの取り付けが可能なのでございます。小型マシニングと大径カッタのコラボレーションで、高能率加工を低コストで実現いたします。
=高バランス=
アルミのミーリング加工で求められる代表的なニーズ、高速加工。カッタでの高速加工はバランスが取れていないと大変危険でございます。PFALはシンプルな構造でもって、高いバランスを実現しております。
=PCD一体型ブレード=
一体型のブレードには、切れ刃長さが4mmと6mmの2ラインナップを用意しており、仕上げ用とはいえ大きな切込みの加工にもお使い頂けます。
軽量(小型の機械)で高バランス(高速加工)、そしてPCD一体型ブレード(深切込み)良いことづくめのPFAL、見た目がちょっと古臭いのが玉に瑕ではございますが、イチオシとして紹介させて頂きました。皆さまの夢をカタチに、本稿が皆さまのお仕事の一助となれば幸いでございます。
謹言
ある日の夕方、「我々ホームページチームは、明日はプロジェクトに集中したいので、朝から直行で会議室にこもります。もしお客様が来られたら、私のPHSに連絡してね。あ~、PHS持って帰るから大丈夫!!!!お疲れ様でした~!」と、編集長は帰っていきました。
編集長を見送った後、さらちゃんと残された私たちはいっせいに目を見合わせました。
さらちゃん:
PHSを持って帰ったらバッテリー切れますよね?家に持ち帰らなくても、PHSと充電器、会議室において帰ればいいんじゃないの?
マサコちゃん:
でも、会議室には電話あるからPHS持っていく必要ないですよ。しかもPHS持参じゃ内線電話でコールされて、会議室にこもる意味が無いと思うんだけど。
さらちゃん:
たしかに……『disturb』されたくないから会議室にこもるのにPHS持参じゃ『disturb』してくれって言ってるようなもんですよねー。
けんちゃん:
編集長、また空回りですね~。ところで、さっき『ディスターブ』って言ったよね?どういう意味?
さらちゃん:
『disturb』とは直訳すると『邪魔をする』です。
ほら、よくホテルで、ドアにかける「起こさないでください」の札、ありますよね。日本語は「起こさないでください」だけど、英語は「Don't disturb」、つまり、「邪魔をしないで」=「起こさないで」となるわけです。
けんちゃん:
なるほど。明日の編集長達みたいに、仕事で集中したい時などに使えるフレーズな訳だ!
さらちゃん:
私も仕事のピーク時は、「Don't disturb」の札作って、机に張ろうかな~。
けんちゃん:
いいね!でも、「お菓子食べる?」ってみんなから声をかけてもらえなくなるね。
さらちゃん:
ああ~っ!それはダメ!やっぱり仕事よりお菓子!「Don't disturb」の札なんて作らない!
そんな食いしん坊サラちゃんはさておき、翌々日デスクに戻ってきた編集長は、「内線電話がひっきりなしだから、結局PHSの電源切っちゃったよ……っていうかバッテリー無くなって切れたんで、結果的に集中できたけど。。。」
いつも平和な編集部、いや編集長です。