メールマガジン
2015年9月号 (第117号)
9月になりました。
溶けそうに暑かった夏、8月もあっという間に過ぎました。
ところで、今年は戦後70年目、例年以上に戦争に関する情報に触れる事が多い夏でした。
筆者が住む豊川には「海軍工廠」と呼ばれる大きな工場があり、70年前、大きな空襲にあい多くの尊い命が失われました。
祖父もその日は海軍工廠で勤務しており、私達には想像もつかない光景を目にしていた話を聞いた事があります。
太平洋戦争で活躍した「零戦」。
「零戦」のボディに使われた材料というのが、”超超ジュラルミン”、現在のアルミ合金、”A7075”に相当します。
その厚みはわずか0.5mmといいますから、いかに軽量化に拘って作られていたのかが分かりますよね。
先月号では「銅」についてお話させてもらいました。皆さん、読んでくださいましたか?
引き続き、今月号も材料についてお話させて頂きますね♪
実は、この超超ジュラルミンを含む「アルミ合金」という種類は、銅、同様に非常に沢山の種類があるのです!
アルミを表現する方法としては、アルファベットAの後に合金の種類を示す4ケタの数字が続きます。
「A2017」「A5052」「A6063」など一度は目にしたり、耳にされたりする事もあったかと思います。
ざっと駆け足で紹介しますね、
1000番台の純アルミ、これはアルミ箔に使用されていますし、
ジュラルミンケースなどでお馴染みの2000番台。
筆者も、いや、皆さんがよく摂取していますビールやジュースのアルミ缶は3000番台、
各種構造用、例えば船舶や車両、自動車のアルミホイールで知られる5000番台、建築用サッシは6000番台、
そして航空機などに使用される超超ジュラルミンの7000番台、などなどあるのです!
ふぅ・・・沢山あるでしょ(汗)
種類が沢山あるということは、加工する為の工具も種類に応じてしっかり選んであげないと・・・
と言うのが、毎度の筆者の口癖になっておりますが(笑)、実は、このアルミ合金加工に関して言うと
種類を示す4ケタの番号が変わっても、熱処理によって硬度が入ってしまわない限りは、
先ずは切れ味の良い非鉄用、アルミニウム合金用のエンドミルをご使用頂ければ良いのです♪
先人たちのご苦労を思い、世界のモノづくりが全て平和につながることを祈念しながら。。。
謹啓、新涼のみぎり、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。OSGの窓際の自由人、K爺でございます。
このコーナーでは、モノづくりを取り巻く様々な知見とともに、OSGのイチオシ工具を紹介して参ります。皆さまのお仕事の一助となれば幸いでございます。
さて、日本のモノづくりの、この秋の最大の関心事と言えば、「YS11」以来50年ぶりの国産旅客機開発「MRJ」の初飛行では無いでしょうか?この爺もとても楽しみにしております。また航空機産業は、世界で年率5%の成長が見込まれており、日本国内の航空機関連産業の生産高も、2010年前後の約1兆円/年から2014年は約1兆5千億円と、大きく成長したと報じられております。ということで、今月は航空機産業の方にもお薦めの工具、ステンレス・チタン合金用WDO-SUSドリルを、昨年の10月に引き続きご紹介したいと存じます。
先月に引き続き、問題でございます。なぜステンレスやチタン合金は加工が難しいのでしょうか?要約すれば、以下の2つがその答えであり、その対策を施したドリルがWDO-SUSドリルございます。
「熱伝導率が悪い上に加工硬化と相まって、切削温度が高くなり工具の摩耗が早い」
「切りくずが伸びやすく排出性が悪い、加えて溶着し易い為、チッピングを誘発し易い」
WDO-SUSドリルに施された具体的な対策はカタログでご確認頂くとして、ご試用頂いたお客様のご評価を紹介したいと存じます。ご試用頂いたお客様のニーズは、圧倒的に『耐摩耗性向上』のニーズが多く、全体の60%を超えております。逆説的になりますが、まだまだ耐摩耗性に満足頂けていないお客様が多いのでございます。我々メーカはもっと精進せねばならないことを痛感させられます。
さて、耐摩耗性向上の期待を持ってご試用頂いたお客様の評価がこちらになります。ステンレス材、チタン・耐熱合金の他、一般鋼材を加工されたお客様も、半分の方にご満足頂けております。
WDO-SUSドリルは、ステンレス、チタン合金はもとより、更なる耐久性向上を求める全てのお客様に、是非お試し頂きたいドリルでございます。WDO-SUSドリルが、皆さまのお仕事の一助となり、日本のモノづくりの発展に貢献できれば幸甚でございます。
謹言
お天気の良いのんびりとした土曜日の昼下がり。
開け放った窓から入ってくる風が気持ちいいな~なんて、
ボ-------っとTVを見ていた時のこと。
今、大人気のとある携帯会社のCMが。桃太郎、金太郎、浦島太郎がお友達だったら・・・というアレです。
なぜか、桃太郎と金太郎の話がごちゃまぜになり、金太郎が連れて行ったのが猿と犬?あれ?クマ?
クマと桃太郎?なんて、トンチンカンなことを考える私・・・
物語を読んでから数十年とはいえ・・・疲れてる、そうに違いない!と半ば強引に自分を納得させつつ(!?)、ふと思ったことが。
桃太郎、よく、犬猿の仲といわれる犬と猿を一緒に連れて行ったなあと。その時は犬と猿は仲が良かったのか?それとも、桃太郎の器が大きかったのか・・・
気になって、手元のスマホで調べてみると、実際に仲が悪いとか、人間性を動物に比喩してるだけ等々、諸説ありました。確かに猫とネズミならわかるけど・・・
では続けて検索!英語になると??
海を渡ると犬と仲が悪いのは猿ではなく、猫になるようです。
We fought like cats and dogs until a couple of months ago.「我々は2~3か月前までは犬猿の仲だった。」
*「どしゃぶり」のときも使うようです ⇒ It rains cats and dogs.「ひどいどしゃぶりだ。」
家に飼われている猫と犬がケンカを繰り広げるところは、猿と犬のケンカよりカンタンに想像できてしまう・・・まさに『like oil and water』
そんなところが英語はすごいと改めて感心した休日の一幕でした。