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トップメッセージ

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オーエスジーは、世界的競争力を持つタップを柱に、エンドミル、ドリル、転造工具などを製造・販売する総合切削工具メーカーです。人々の生活に欠かせない様々な工業製品を裏方から支える、無くてはならない存在として、世界のモノづくり産業に貢献してまいりました。
今後も引き続き、お客様のご要望に応えられる製品を開発し、最適な工具や加工方法のご提案ときめ細やかなアフターサービスのご提供を通じて、お客様に信頼され、より身近な存在になれるよう努めてまいります。

2023年11月期の総括と今後の取り組み

2023年11月期は、コロナ禍を経て混沌とした時代も落ち着きを取り戻しつつあった最中、パレスチナ・イスラエルにて新たな戦争がはじまり、ますます混迷を極める1年となりました。当社グループの経営環境は、中華圏や日本で生産財の市況停滞が長期化し、厳しい環境に置かれた一方、米州および欧州の航空機産業向けの需要は回復基調で推移し、その傾向は当期も継続しております。為替市場における主要通貨の動きは、前期と比較して米ドル、ユーロ及び中国元ともに円安で推移し、その結果、売上高は147,703百万円(前期比3.6%増)、営業利益は19,800百万円(前期比9.6%減)、経常利益は21,350百万円(前期比9.7%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は14,307百万円(前期比13.5%減)となりました。また、海外売上高比率は前期と比較して増加し、67.0%(前期64.9%)となっております。

2年目の年となる中期経営計画「Beyond the Limit 2024」の推進状況は、タップ・ドリル・エンドミルの売上に占めるAブランドシリーズの売上が順調に伸びた一方、微細精密加工向けの売上は半導体や金型産業などの市況の影響を受け、横ばいの結果となりました。2024年度は中期経営計画「Beyond the Limit 2024」のStage1最終年度です。仕上げの年として、変化する事業環境に対応できるようグローバルな視野を持ち、世界中で新たな需要獲得に向け社員一丸となって取り組み、次のStageに繋げていく1年とします。当社では、社会変化のインパクトに負けない強い企業体質をつくることが、これからのモノづくり産業やサステナブルな社会づくりへの貢献につながると考え、ESG経営の推進にも力を入れています。環境面では脱炭素社会に向けた取り組みとして、今後も工場のCO2排出量の削減や環境配慮型の製品開発やサービスの提供を推進してまいります。

オーエスジーグループ一丸となり、ステークホルダーの皆様に信頼いただけるブランドを確立し、持続的な企業価値向上に取り組んでまいります。株主、ステークホルダーの皆様には、今後とも一層のご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

2024年2月