メールマガジン
2017年2月号 (第134号)
コーティングタップの採用が増えている昨今ですが、被削材やタップの種類によっては切りくずトラブルのご相談を頂くことも増えています。ということで今回は表面処理の違いによるスパイラルタップの切りくずの形態をご紹介します。
ホモ処理品とコーティング品で切りくずがどのように変化するのか、動画でご覧ください。仕様の違いは、ホモ処理とVコーティングのみです。
コーティング品は摩擦係数が小さいため、ホモ処理品と比べると切りくずが滑って延びやすくなります。特に今回のような一般構造用鋼や低炭素鋼ではこの傾向が出やすく、切りくずのカールが大きくなってかさばり易いんですね。
切りくずが延びやすい被削材にコーティング付きのスパイラルタップを使用する場合は、コーティングの影響で切りくずトラブルが起こりやすいことをご理解してご使用頂ければと思います。
謹啓、立春の候、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。OSGの窓際の自由人、K爺でございます。2017年も早二月、今月のイチオシはインデキサブルドリルPDシリーズでございます。本稿では3度目のご紹介になりますが、採用して頂いたお客様も増え、そのご評価の声もたくさん頂けるようになりました。ということで、どのようなニーズでご試用頂き、どうご評価頂けたのかをレポートしたいと存じます。
能率・耐久・品位
PDシリーズに興味を頂いたお客様のニーズの構成は以下の通りでございます。全体の1/3強が能率アップ。続いてインサートの寿命。3番目に加工した穴の仕上げ面および精度と続きます。ざっくり能率、耐久、品位が三等分されていると言えそうです。しかし、インデキサブルドリルで加工品位が求められるという点は新たな発見でした(^^;
それでは主要な3つのニーズ毎に、お客様の評価を確認してみたいと存じます。
能率>耐久>品位
まずは能率向上、80%を超えるお客様にご満足頂けているようです。能率向上ニーズには安心してお薦めできますね。ボディ溝部の高精度仕上げによる切りくず排出性向上が効いているようで安心しました。
続いて耐久、約60%のお客様にご満足頂けているようでございます。ざっくり半々ということになりますが、実はある傾向があることが分かっていますので、耐久ニーズをお持ちのお客様は、ご試用前にご相談頂ければと存じます。
最後に品位。加工品位にご満足頂いたお客様は全体の40%強。決して高いとは言えない結果となりました。しかしながらこちらもある傾向が見て取れておりますので、ご試用前にご相談頂ければ。。。
さて、あらゆるニーズに万能な工具としてご紹介したいところでございましたが、なかなか難しいのが実態なようです。まずは現状の何が課題で、どうしたいのか?ニーズをご相談頂ければ、今月のイチオシPDシリーズが課題解決にお役に立てるかもしれません。本稿が皆さまの仕事の生産性向上にお役に立てば幸いでございます。
謹言
【A】 そもそも、ゲージの摩耗具合の点検には、専用の摩耗点検ゲージが必要です。
本来、おねじよりもめねじの方が有効径が大きくないと、ねじとして、はめ合いません。おねじの最大有効径を測定するGRよりも、めねじの最小有効径を測定するGPの方が有効径の公差域が大きくなっています。そのため通常ははめ合う事がありません。万一はめ合ってしまった場合、それは精度の異常を示します。
今月も?チョコレートの香り漂う、編集部。
さらちゃんが上司に声をかけました。
さらちゃん
橘係長、書類が完成しました。Proof-readingをお願いします!
橘係長
OK!Proof-readingね。
席に戻ってきたさらちゃんにマサコちゃんが問いかけます。
マサコちゃん
ねえ、さらちゃん、Proof-readingって確認っていう意味?
さらちゃん
Yes!!Proof-readingは最終確認の意味!辞書を引くと校正って出てきます。ちなみにProofは「証明・証拠」が一般的な意味ですが、「原稿」という意味でも使います。
けんちゃん
げっ、Proofってウイスキーの度数だと思ってた・・・
さらちゃん
けんさんの英語って、偏りすぎです。
そんな傍ら、もくもくと読み進めていた橘係長、確認が終わったのかさらちゃんに声をかけます。
橘係長
さらちゃん、Proof-reading終わったよ~!でも残念! Proofの再提出よろしくね!
ロングヘアをなびかせながら、笑顔と原稿を残して打ち合わせに消えていく橘係長。
あわてて書類を確認するさらちゃんは去って行った橘係長とは対照的にどんより、がくっとうなだれています。
その視線の先には、大きい赤丸と「金額の単位、千円じゃなくて円?」の一言が・・・
さらちゃん
OMG!何度も確認したのに~!!!
と、にぎやか(!?) に落ち込むさらちゃん。
この間もこんなことあったような・・・視線だけの会話にとどめて優しくチョコを差し出すマサコちゃん。
チョコで元気を取り戻し、「これが最後のProof-readingです!お願いします!」のメモと一緒に、橘係長の机に書類を置いたさらちゃん。これが最後のProof-readingになったかどうかは・・・神のみぞ知る、ですね(笑)