メールマガジン
2006年10月号 (第13号)
JIS(日本工業規格)には「メートル台形ねじ」があるのをご存知でしょうか?
ねじ記号は Tr で、呼び径、ピッチとも mm で表します。
Tr14×3
こんなカンジですね。
ねじ山の角度は30度で、名前のとおり台形のねじです。
代表的な用途は、「動く」部分に使われる部品です。
タイヤがパンクしたときお世話になるジャッキ
工作機械のテーブルの送りねじ
自動車のパワーウインドウ
……などなど、上がったり下がったり、右へ行ったり左へ来たり……
といった箇所に使われることが多いです。
また、ふつうのねじは1回転で1ピッチ分進みますが移動距離を稼ぎたい時には多条のねじを使います。2条ねじなら1回転で2ピッチ進むので移動距離2倍!4条ねじなら4倍です。台形ねじはその使われ方から、多条ねじであることも多いですね。
「今までやったことないけど、今度台形ねじの仕事を受けようかな」という場合、台形ねじの加工は切削抵抗が大きいので要注意です。
被削材やサイズによっても変わりますが、よく使われるメートルねじ M14X2 と台形ねじ Tr14×3 を比較すると台形ねじのタッピングトルクは、メートルねじの4倍以上になってきます。
「トルクオーバーで機械が動かない!」と焦らないよう、事前にしっかり確認してくださいね。
ダイヤモンドコーティングはその硬さ、熱伝導性の良さ、他材質との反応しにくさから、非鉄・非金属材料の切削加工に期待され、実際に利用されてきました。しかし従来のダイヤモンドコーティングは、そのダイヤ結晶が大きく成長し、表面がデコボコになってしまうという特性 (欠点?)を持っていました。
これだと仕上げ切削加工に使用したときに、そのデコボコが被削材の表面に転写されてとても仕上げ加工には使用できませんでした……。
また、アルミニウム等の軟らかい金属は、ダイヤモンドコーティング表面のデコボコに擦り付けられたように溶着してしまうことがあり、折角のダイヤモンドの特性を生かせないことがありました。
これを改良したのがオーエスジーの『超微結晶ダイヤモンドコーティング』!
ダイヤモンド結晶の大きさの制御と母材の特殊な表面処理により、非常に平滑なダイヤモンドコーティングを実現!このコーティングによってアルミニウム合金の仕上げ加工やドライ、セミドライ加工を実現することができました。
また、超微結晶になったことで被膜の靭性も向上したので、切削加工がとても難しい MMC(Metal Matrix Composite:金属とセラミックス系強化材を組み合わせた金属基複合材料)でも高い耐久性を得ることができるようになりました。
アルミニウム合金やMMC、CFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastic:炭素繊維強化プラスチック)等の非鉄非金属、新材料を加工する際には、超微結晶ダイヤモンドをお試しください。
Batman
バットマン
映画の Batman を見られた方は沢山いらっしゃると思いますが、本物の(?)漫画に出てくる Batman はあんなに Cool(クール)ではありません。
もっとドジッぽいし、なぞ解きで四苦八苦してます。愛敬があります。相棒の Robin というのがいますが、彼が漫画の中ではしょっちゅう感嘆語を発します。
Holly smoke!(ホウリー・スモーク)
Holly asparagus!(ホウリー・アスパラガス)、
Hollyナントカ……! と何にでも「Holly」 を付けて言います。
「Holly」自体は 【聖なる】という意味で、何か大変な事が起きると、神様に祈りの言葉を発する事で少しでも災難を軽減しようという様な理由から始まっているようです。
もちろん漫画の Batman での Hollyナントカは、びっくりした時のケースで、Holly の次に来るものは祈りではないので、意味の無いでっち上げのしょうもない名詞になります。
シカゴの球団の White Sox のテレビ解説の有名なハリー・ケリーは、ホームランが出ると必ず、“Holly cow!”(ホウリー・カウ!)とやります。
オーエスジーバスケットチームのフェニックスの選手が上手いパスを出して、Dunk Shotなんぞで決めた時には、大きく息を吸い込んで叫びましょう!
“Holly Cow!” (ホウリー・カウ!)