トップメッセージ

オーエスジーは、世界的競争力を持つタップを柱に、エンドミル、ドリル、転造工具などを製造・販売する総合切削工具メーカーです。人々の生活に欠かせない様々な工業製品を裏方から支える、無くてはならない存在として、世界のモノづくり産業に貢献してまいりました。
今後も引き続き、お客様のご要望に応えられる製品を開発し、最適な工具や加工方法のご提案ときめ細やかなアフターサービスのご提供を通じて、お客様に信頼され、より身近な存在になれるよう努めてまいります。
2024年11月期の総括と今後の取り組み
2024年11月期は、日本の自動車産業の認証不正問題や米ボーイング社における主力機の品質検査の不正報告など、製造業の根幹である「品質」が問われる年でありました。 当社グループの経営環境は、日本、欧州及び南アジアの自動車産業向けは市況停滞の影響を受けた一方、米州および欧州の航空機産業向けの需要は回復基調で推移し、中華圏の市況も底打ちの兆しが見られるようになりました。その結果、売上高は過去最高の155,517百万円(前期比5.3%増)、営業利益はインフレによるコスト増加の影響を受け、18,868百万円(前期比4.7%減)、経常利益は19,825百万円(前期比7.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は13,439百万円(前期比6.1%減)となりました。また、海外売上高比率は前期と比較して増加し、68.0%(前期67.0%)となりました。
2025年度から2027年度の3ヶ年における中期経営計画ステージ2の「Beyond the Limit 2027」を発表しました。前3ヶ年から取り組んでいる収益・事業効率の改善やタップのグローバルシェア40%獲得を目指す取り組み等は継続し、その中でも微細精密加工向けの成長産業の開拓に更に力を入れていきます。2024年7月には、レンズ業界に強い販路を持つContour Fine Tooling BV社がM&Aでグループに加わりました。眼鏡レンズ、コンタクトレンズ、眼内レンズ、光学レンズなど、これまでの当社に無かった販路にOSGの超硬製品を合わせて拡販する総合力で微細精密加工分野における売上を今後更に拡大していきます。
また、収益性向上とともに資本効率の改善にも取り組み、バランスの取れた成長投資と株主還元の実現を目指してまいります。
オーエスジーグループ一丸となり、ステークホルダーの皆様に信頼いただけるブランドを確立し、持続的な企業価値向上に努めてまいります。今後も皆様の格別のご支援とご理解をお願い申し上げます。
2025年2月